椰月美智子/14歳の水平線

読書感想文

椰月美智子さんの「14歳の水平線」を読み終わりました。

 

明日の食卓」を読んでからすっかりと椰月美智子さんの本にはまっています。

 

今回の話もめーっちゃ面白かったです。

 

親子二代にわたって繰り広げられる話なのですが、父親の生まれ育った島が舞台。

 

子供の加奈太は14歳の中学生で、思春期&反抗期真っ只中。

 

舞台となる島で中学2年生の男子6人でキャンプをすることになるのですが、そこでの人間関係や思春期ならではの想いなどがすごく繊細に描かれていて、感情移入しやすかったのでとても読みやすかったです。

 

 

同じ本を読んでも人によって感想が違うって、なんかすごくピンときたというかなるほど!

って思ってしまったり。

 

てか、よくもまあ中学生男子の気持ちを的確に捉えれてるなとびっくり。

 

自分はあんまり反抗期というのは無かったり、ただただぼーっと学生時代は過ごしてきたような気がするけど、過去を振り返ってみると周りの友達はそんな感じやったかも。

 

6人のメンバーは二手のグループに分かれて行動をすることになるのです。

加奈太がいない方のチームは、3人ともサッカー部に属しているということもあって

自然とその3人でつるむことになるのですが、またイヤな奴らなんですよね。

 

まあ、今までの自分だったら、この3人はどついたるねって思ったんやろうけど、今はこのイヤな3人もきっと心細かったりメンタルが弱かったりするので、その弱さを隠してるんやろうなと感じることが出来ました。

 

ということを考えると同じ本を読んだとしても年齢によっても感想が変わってくるんやろね!

 

 

そして、いつしか6人のメンバーもすっかりと仲良くなるんやけど、最後の方のやり取りを読んですごく感動してしまいました。

 

各々連絡先を交換しあって、キャンプも無事に終わるんやけど、加奈太の、お互いに連絡することはないと思うというところが、またピンとくるわけです。

 

自分もこういった体験をしてみたかったなと素直に思いました。

 

本当にいい作品でした!

 

 

 

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