京極夏彦/オジいサン

読書感想文

京極夏彦さんの「オジいサン」を読み終わりました。

 

京極夏彦さんの作品は初読了です!

 

京極夏彦さんは本屋に行くとよく目にする名前なのですが、今回はじめてのご対面。

 

すごい面白かった!

 

京極夏彦さんの世界観が分かりやすくて、現実の世界を生々しく表現されてるので、そのことで登場人物に対しての感情移入がしやすかったです。

 

老いは誰しもが避けて通れない道で、自分ではまだまだ若いと思っててもやっぱり年々カラダが付いていかなくなったりしてきますからね。

 

自分自身でみても20歳になったとき、30歳になったとき、40歳になったときで感じるものはありましたからね。

 

今回の主人公は70歳代の男性です。

 

徳一さんという生涯独身のオジいサン。

 

特に一風変わったとかいうわけではなくて、どこにでもいるような人物像です。

 

 

まぁ、多少頑固なところはあるかもですが。

 

だけに、周りからは嫌われてるとかいうこともなくて、電気屋の二代目とかもちょくちょく徳一オジいサンのところに声をかけにくるわけですよね。

 

地デジを知らなかったり、携帯電話を携帯ということに対して疑問を抱いたり、コンビニでたむろする若者を不思議がったりと、世代差を感じてる徳一オジいサン。

 

自分も10代の考えてることは分からないことが多くなってるかも。

 

自分が10代の頃は大人がどんなものなのか分かってなかったし。

 

でも、こういう世代のギャップが面白かったりするんですよね。

 

徳一オジいサンはどこか愛嬌もあって憎めない感じがあるんです。

 

宮部みゆきの書評にもあったとおり、自分もこの本の続きを読みたいなと思いました。

 

そして、自分も徳一のようなオジいサンになりたいなと思いました!

 

 

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