伊坂幸太郎/AX(アックス)

読書感想文

伊坂幸太郎さんの「AX(アックス)」を読み終わりました。

 

伊坂幸太郎さんの作品は「夜の国のクーパー」に続いて28作品目の読了です。

 

新刊が出たときに買うかどうか迷ってたのですが、文庫本が出たと同時に今度は迷うことなく購入です!

 

帯がまた面白い!

 

恐妻家!

 

幸いにも我が家は最愛のマイワイフと呼んでるくらいに仲良しなので、今のところは恐妻家とは縁のない話ですが、今のところは!

 

 

主な登場人物

兜:主人公で裏の顔はけっこうなやり手の殺し屋さん。恐妻と息子の3人暮らし。

 

克巳:兜の息子さんで、両親の立ち位置をしっかり認識してたり頭は良さそう。

 

医師:兜に殺しの依頼をしている人。なかなかの無茶振りをする人。

 

所感

いくつかの章で構成されているのですが、ちょっと途切れ途切れになってる感はありましたが、どの話も面白かったです。

 

 

兜という人が主人公で、普段は文具の営業をしているのですが、裏の顔は殺し屋。

 

殺し屋と言えば、冷静沈着でカッコいい、もしくは怖いイメージがあるのですが、今回の主人公もそういう面はあるのですが、奥さんの前では顔色を伺ったりと殺し屋とは思えない一面があるのです。

 

そこがまた面白かったりするんですけどね。

 

殺し屋の話とは言え、のほほんとした話が淡々と続いていくのかと思いきや、視点がいきなり息子の克己に変わるんです。

 

なぜなら、主人公の兜が突然に自殺をして亡くなったからです。

 

 

??

 

 

すごくドロドロとした展開になっていくのかとも思ったけど、そんな悲観的な感じも受けなかったです。

 

もっと恐妻家を押してくるのかと思いきや、そんなこともなく。

 

もうちょっとドロドロというか怖い結末を期待してたのですが、そんなこともなく。

 

ただ、やっぱ主人公の奥さんはメンタルが強いですね笑

 

何事にも動じないような印象を受けました。

 

やっぱ短編集だったこともあって、微妙にとびとびになってる感じは受けましたが、それはそれで良かったのかな?

 

次回作も期待です!

 

 

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