石持浅海/心臓と左手

読書感想文

石持浅海さんの「心臓と左手」を読み終わりました。

 

石持浅海さんの作品は「殺し屋、やってます」に続いて14作品目の読了です。

 

座間味くんシリーズで短編集です。

 

今回もそうですが、石持浅海さんの作品は短編集みたいなものが多くてそれがまだ良かったりするんです。

 

変に長すぎず、かといって短すぎず。

 

いや、やっぱ短いなと思うのですが、そこがまたいいんですよね。

 

まだお腹いっぱいになってなくてもうちょっと食べたい!

 

みたいな感じでしょうか。

 

貧者の軍隊

テロリスト仲間がマンションで一緒に暮らしていて、爆弾を作る担当のものが殺されたというもの。

 

密室での出来事なので自殺なのか?他殺なのか?

 

ここでまた座間味くんが現場を見ていないにも関わらず、大迫という警察の人からの話をベースに犯人を推理していくのです。

 

天晴ですな!

 

心臓と左手

今回の本のタイトルにもなっている作品です。

 

新興宗教の教祖が亡くなって、その後継者になるためにはその教祖の心臓を食べないといけないというもの。

 

そこで後継者候補4人の争いになるわけやけど、そのうちの1人は心臓ではなくて左手を持っていったわけです。

 

その理由がまた、ありえないものではあるんやけど、ほんの少しはなるほどなと思ったり。

 

やっぱ話に無理があるような笑

 

水際で防ぐ

カブトムシをベースに推理が展開されるお話。

 

てか座間味くんって結婚してて子供がいたんですね。

 

すっかりと忘れてました。

 

彼らが大切にしていたのは動植物なのか人間だったのか?

 

なかなか奥の深い言葉でした。

 

地下のビール工場

不正にお酒を作ってたと思いきや実は生物兵器を作ってたんじゃないか?というお話。

 

しかも、警察はちゃちゃっとその不正に作ったと思ってたお酒を処分してたのですが、一歩間違えれば大問題だったということ。

 

なんじゃその話?

 

と思いつつもなんかオモロかったです。

 

その他にもいくつか話はありましたが、座間味くんシリーズで短編集じゃなくて長編も読んでみたいと改めて思いました。

 

月の扉は面白かったし、石持浅海さんの良さは長編でこそいきるはず!

 

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