小野不由美/十二国記 丕緒の鳥

読書感想文

小野不由美さんの「十二国記 丕緒の鳥」を読み終えたので読書感想文を書きます。

 

このシリーズの中では短編集という位置づけになるんですかね?

 

前作までとは関係なく話が進んでいった感じです。

 

全部で4つの話から構成されています。

 

 

丕緒の鳥

今回の本のタイトルにもなっているお話です。

 

台は十二国記でいうところの真ん中右上にある「」という国でのお話。

 

慶の国といえば、陽子。

 

陽子が王に即位するあたりのお話ですね。

 

ちなみに主人公は丕緒です。

 

色んな王に仕えてきたが、国もなかなかの不安定ぶりで丕緒は絶望を繰り返していくわけなんです。

王が変わっても、逆にどんどんと絶望が積み重なっていく。

 

そりゃ心折れますよね。

 

そんな時に陽子との出会い。

 

陽子大人な立ち振る舞いでかっこええやん!

 

って感じです。

 

 

落照の獄

舞台は十二国記でいうところの真ん中1番上にある「」という国でのお話。人を殺めた奴に対して、厳罰である死刑を適用させるかどうか?

 

これはなかなか難しいテーマですよね。

 

被害者の遺族からしたら加害者のことを厳罰にして欲しいと思うし。

 

この章の主人公は瑛庚です。

 

瑛庚は司法官で、この問題に対して向き合わないといけないんですよね。

 

どっちをとったとしても、どっちかから避難を受ける。

 

となると法に則って裁いていくしかないのかなと思いました。

 

 

青条の蘭

標仲が主人公のお話。そして舞台は右上の方にあるえんという国。

 

評仲は山林の管理をしている人で、山が枯れ果てたら、里もダメになるということで必死に頑張っている。

 

 

 

 

この十二国記というお話は、王とか役人の部分だけでなく、一般市民にも焦点をあててるところが、きっと面白いんでしょうね。

 

そのことを陽子をつかって上手く表現しているようにも見えるし。

 

今回は4つの話からなる短編集で、あともう一つの話もありましたが、中休みみたいな感じもしてそれはそれで良かったです。

 

次回作も楽しみです。

 

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