銃/中村文則

読書感想文

銃を読み終わりました。

 

中村文則さんの作品です。

 

またまた、初めて触れる作者の作品です。

 

中村文則さんってどんな人なんだろうか?

1977年9月生まれ。

ということは自分と同い年や!

急に親近感がわいてきましたw

 

この「銃」という作品がデビュー作のようで2002年のことらしい。

自分も社会人デビューしたのが2003年なので、ここでも勝手ながらに親近感を覚えるw

 

 

この「銃」に限らず、「掏摸(すり)」とか「悪と仮面のルール」とか、「教団X」とかちょっと物騒なタイトルの本が多いような気がする。

 

個人的にはそういうのは好きですが。

 

【登場人物】

西川トオル:主人公。一見、ただの大学生ではあるがかなりやばい思考の持ち主

ヨシカワユウコ:西川の彼女ってわけでもないけど、そういう関係もある女性

刑事さん:トオルに接した瞬間から、刑事の感でトオルが犯人と見抜いたやつ

ケイスケ:トオルの大学の友達

 

 

【所感】

一言でいうと読み進めていくうちにゾクゾクとする作品でした。

 

タイトルでもそうですが、「銃」を題材にしたシンプルな作品なのですが、主人公のトオルの内面というか気持ちの描写がすごい。

 

狂気に満ち満ちてるし。

 

普通の人やったら死体とみた時点で警察に通報したりするやろうけど、何もしなくて銃を持ち帰るなんてその時点で頭のおかしな人ですよね。

 

実の父親との対面のときの気持ちが怖い。

 

自分自身のコントロールというところがテーマなのでしょうか。

 

もともと、壊れていた思考が銃を手にしたことによって、一見は精神をコントロール出来ていたと思いきや、本当は銃にコントロールされていたいんでしょうね。

何かを殺したいと思ってる時点でコントロールされているのかなと。

 

そして、最後には当初予定していた女性ではなくて、衝動的に電車の中で男性を殺してしまってるし、自分自身を殺すことも出来なかったみたいやし。

 

う~、怖い怖い

 

でも、もう1作品くらい、中村文則さんの作品は読んでみよっと!

 

 

電車中といえば、最近ちょくちょくトラブってるシーンを目にする。

殴りつけてる人もいたり、因縁をつけてる人もいたり。

 

もっと激しくやりあったら面白いと思う自分も変な奴かもです!

 

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