キャロリング/有川浩

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キャロリングを読み終えました。

 

有川浩さんの作品です。

 

有川浩さんの作品は「明日の子供たち」に続いて4作品目です。

 

前回に続いて子供がキーワードの一つになっていましたが、子供の視点に立っての描写と大人側の描写それぞれあって面白かったです。

 

会社の倒産や、離婚や借金問題。

 

問題が山積みですが、悲壮感はあんまりなくて、各々の問題に対してどういう風に立ち振る舞っていくのかって感じだったのもよかったかも。

登場人物の人間像も、悪いやつらも人間味あふれてたし。

 

【登場人物】

大和俊介:主人公。正義感も強いし、義理堅いしなかなかいけてる奴

折原トウコ:大和の元恋人。大和とは結婚寸前までいったとか。

田所航平:生意気なガキんちょ。学童保育で預けられている小学生。

坂本冬美:航平のパパが働いている整骨院の院長。

赤木守:闇金の社長。ほんとは心優しい親分肌。

 

 

【所感】

つまらないことですが、大和ってのが苗字なのか名前なのかが最初の頃はわからなくて、大和って呼ばれてることと俊介って呼ばれてることもあったとき、一瞬別人かと思ってしまった!

 

この物語に限らず、登場人物の呼び名はできればどっちかに統一して欲しいなw

 

いつも登場人物のまとめは5人までに限定しているけど、この物語はけっこういろんな人が出てくる!

 

それぞれ、個性もあるし、どこにでもいそうな人たちってこともあってと思うけど、素直に読み進めることができました。

 

闇金の方々が詐欺をやらかしたり、誘拐をしたり悪いことばっかりやらかすけど、赤木にしても本当は情にあつい人やし、その手下の2人もおっちょこちょいでどんくさい奴らやしで、事態に対してはそこまでは悲壮感はなかったかな。

 

小学6年生といえば、多感な時期やと思うけど、その時期に両親が離婚ってなると、辛いと思う。

そういうこともあってってわけじゃないやろうけど、航平もどこかツンツンしてるというか。

 

でも、やっぱり子供で最後の方で両親に別れないで!ってお願いするところはグッときてしまいますね。

 

そういう航平に対して、真っ直ぐに向き合ってくれる大和はカッコイイ!

だからこそ、航平も言いたいこと言えたんやろうし。

 

大和も小さいころに両親とはいろいろとあったみたいやけど、その経験があったからこそ今の大和の人格があつたんやろうし。

 

そして今回の件を通して、親とのことで考え直す機会にもなったみたいでトウコともいい感じになって終わってたのもほんとよかったよ。

 

また、有川浩さんの作品は読みたいな!

 

 

 

 

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