石持浅海/賛美せよ、と成功は言った

読書感想文

石持浅海さんの「賛美せよ、と成功は言った」を読み終わりました。

 

石持浅海さんの作品は「心臓と左手」に続いて15作品目の読了です。

 

 

久しぶりの碓氷優佳シリーズでしたので、ワクワクしながら読めました。

 

てか、この作者さんは今回の本の主人公の碓氷さんもそうだし、別の作品のシリーズに出てくる座間見くんもそうやけど、作者自身が主人公のことがめっちゃ好きなんかなと思ってしまいます。

 

この2人は相当にキレもので人に対しての気遣いも出来るし、まさに完璧な人間なんですよね。

 

何で、そんなちょっとのヒントでそれだけ謎が解けていくねんってツッコミをいつも入れてしまいたくなってます。

 

この本のタイトルもそうやけど、全体的に不思議な感じの話でしたね。

 

ただ、碓氷優佳と桜子の心理戦が面白かったですね。

 

言葉で会話をするんじゃなくて、各々の動作で会話をしているんです。

 

舞台は大学のときの友達たちで、その中の1人の人物のお祝い会をするということで、半ば同窓会みたいな感じで集まるんですよね。

 

そして、そのときに先生が殺されてしまうんです。

 

一方は人生において、成功した奴がいて、その一方では失敗した奴もいて。

 

その失敗した方のやつが先生を殺めてしまうんです。

 

最初から殺人者が誰なのか分かっているし、そしてそれをベースに心理戦が繰り広げられたり、語り手が小春という登場人物の1人だったり。

 

なんか今までにないパターンの展開だったので面白かったですね。

 

コメント