真梨幸子/カウントダウン

読書感想文

真梨幸子さんの「カウントダウン」を読み終わりました。

 

真梨幸子さんの作品は「殺人鬼フジコの衝動」に続いて2作品目の読了です。

 

湊かなえさんばりのイヤミス。

 

ゾクゾクするけど、なんか病みつきになってしまいそうですw

 

今回もまたぶっ飛んでるというか、主要な登場人物はみんな病んでるんじゃないかと思ってしまうくらいに、思考回路が怖いんです。

 

主人公の海老名亜希子さんが歩道橋から転げ落ちてしまった事故がきっかけで、余命半年という病気を患っていたことが判明してしまうんですよね。

 

そこからなんか悲惨な感じのことが次々と出てくるんです。ちょっと失笑してしまうくらいに・・

 

 

主な登場人物

海老名亜希子:主人公。50歳の女性で、ちょっとした有名なエッセイスト。バツイチ。

 

薬王寺涼子:亜希子の秘書みたいな立ち位置で冷静沈着で色んなことを世話をしてくれる人。かなりの切れ者。

 

牛島:亜希子の担当スタッフ。最後の最後でなかなかのキーマンだったことに気づく。

 

美奈子:亜希子の元旦那さんと結婚をした、亜希子の実の妹。なかなか癇に障ることをよくしていたイヤな存在。

 

智子:亜希子が会社勤めしていたときの同僚。彼女も仕事を辞めてからは人気ブロガーになっている。

 

所感

女同士の怖い戦いというのが優しく思えるくらいに、ドロドロとした思考どうしの戦いって感じで、なんか不気味でした。

 

よく言えば、人の感情に対して忠実というんでしょうかね。

 

最後の最後で2つ3つどんでん返しみたいな感じがあったりはしましたが、なんとなく予想はついたりはしましたが、それでもやっぱり面白かったです。

 

各章ごとに日付が書かれたりしているのが、そこがポイントの一つだったり。

 

イヤミス系は個人的には好きなジャンルなんですが、最近の湊かなえさんはキレがないようにも感じますので、真梨幸子さんにも期待です!

 

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