朝井リョウさんの「ままならないから私とあなた」を読み終えました。
朝井リョウさんの作品は「星やどりの声」に続いて8作品目の読了です。
今年、妙にハマってる作家さんの一人ですね。
今回は「レンタル友達」と「ままならないから私とあなた」の2作品が収録されていました。
どちらもきっと面白いはず!
主な登場人物(レンタル友達)
雄太:主人公。ちょっときざな感じのやつ。個人的にはあんまり好きじゃなくて友達にはなれないタイプの優男。
高松芽衣:またの名を倉持曜子。偽名を使いつつレンタル友達の仕事をしている。個人的には友達になりたいタイプのサバサバした女性。
所感
なんとなく途中からオチが見えてたとはいえそれでも面白かったかな。
レンタル友達とかレンタル家族とかそんなんあるんや!
って感じです。
自分も利用してみたくなってついつい検索をしてしまいましたよ。
「レンタル友達」
なんとホンマにありましたよ!
3時間で12,000円!
うぉぉぉ~
使ってみたい!
というテンションではなくて、物語の中ではなんか切ないというか辛いというか、、
なんか気持ちはわかるんやけど、心の隙間を埋めます的な感じで読んでてつらかったなぁ。
笑うセールスマンの世界みたいなお話でした。
主な登場人物
雪子:主人公。感性や感情を大切にしている。ワタナベくんという彼氏がいる。
薫:主人公の友達。雪子と違って効率化を好む傾向あり
所感
おぉ!雪子と薫。
友達なんやけど、対照的な二人ですね。
感性や独自性を大切にしている雪子と効率性を大切にしている薫。
どっちにもいい面わるい面があるので一概にどっちが正しいのかという明確な答えはないのかなと思う。
綺麗ごとをいうならお互いの意見を尊重しあっていい面を伸ばしていけばいいのかなとは思うんやけど、そこに人間の感情が入ってくるから複雑になるやろうね。
「ままならない」という言葉の意味を調べてみると「思い通りにならない。自由にならない。」と出てきます。
まさにこの本のタイトルに合った言葉かなと思います。
なかなか物事は重い通りにはならないですよね。。
先日、イチローが引退会見していたときに言ってた、「遠回りすることってすごく大事ですよ。無駄なことって結局無駄じゃない。遠回りすることが一番の近道。」
自分もこの発言にすごく共感出来るし、事の本質を当てることじゃないかと思いました。
ままならない…
ですよね…
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