伊坂幸太郎さんの「オー!ファーザー!」を読み終えました。
伊坂幸太郎さんの作品は「ガソリン生活」に続いて22作品目の読了です。
お父さんが4人⁈
また、面白い設定で話がスタートって感じです!
まー、実際はモラル云々ってこともあるんやろうけど、それでもやっぱこの設定はなかなかないしきっと面白いですよっ!
そういや、ずっと前に映画でみたこともあったと思うけど、うろ覚えでございます…
主な登場人物
由紀夫:主人公。4人の父と1人の母との6人暮らし。ただ、複数いる父親の影響もあって、バスケとか運動もできるし、頭もいい。
多恵子:由紀夫の彼女的な存在。なかなか素直でいい子。
富田林:ヤクザではないんやけど、裏社会の住人って感じの人。怒らせると怖いらしいが、子煩悩な一面もある。
鱒二:由紀夫の友達で変なやつに絡まれること多々あり。しかもなんとなくやられキャラ。ちなみにお父ちゃんは今川焼を作ってる人。だがその昔は!?
小宮山:不登校児でトラブルメーカー
所感
4者4様な4人の父。
各々に違う個性をもった人たちで、由紀夫の母親もなかなか趣向が広いというか懐が広いのかなんなんだろうか。
ちょっとヤンチャな感じの鷹さん
頭も切れて賢い悟さん
モテそうで女性慣れしている葵さん
そして体育教師をしている勲さん
本来であればお互いに対して敵対心をもって敵視して母を奪い合うもんなんやろうけど、なんだかんだでうまい具合に共同生活をしている。
しかも麻雀も一緒にするくらいの仲良しさんやし、それぞれが由紀夫の父親だと名乗ってるところとか滑稽でめっちゃオモロいし!
由紀夫の母ちゃんからすると子供が5人になったくらいの感覚なんかな!?
前半はゆったりとしてたけど、後半からは一気に話のテンポが上がっていったのでスイスイと読み進めれました。
伊坂さんの話は物語の最初の方でいくつもの伏線が張られていて、話が進むにつれて点と点が線になっていくところが好きです。
だけに最初から緊張感をもって、かつ記憶力をもって読まないといけないのかなと!
そして、話がつながった時の喜びはすごいですよ!
今回はそれに加えて親子の愛情というか友情が感じれてよかったです。
父親4人がぎくしゃくして無くてほんとよかったよ。
でないと由紀夫が巻き込まれたトラブルも回避できなかったやろうしね。
まあ、最後まで由紀夫のお父ちゃんが誰なのかに触れられなかったのも逆に良かったのかな。
う~、やっぱ伊坂幸太郎さんの作る物語は面白いわ!
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