百田尚樹さんの「フォルトゥナの瞳」を読み終わりました。
百田尚樹さんの作品は「影法師」に続いて3作品目の読了です。
百田尚樹さんといえば、時事問題とかに詳しくて、ちょっと怖い人かなというイメージがあったのですが、こんな甘酸っぱい感じのストーリーも書けるんだとビックリです。
見た目もちょっと怖いですもんね。
「マスカレードホテル」という映画を観に行ったときに予告編でこの「フォルトゥナの瞳」をみて、面白そうだなと思って、ついついこの本を買ったというのが動機です。
ということで、映画化もされてるので、各々のキャストを想像しながら読み進めました!
【主な登場人物】
木山慎一郎:主人公。今、振り返れば過去にも妹と両親の死の予兆を見ていたことに気付く。基本的には正義感のあふれる真面目な好青年。
桐生葵:慎一郎の恋人。死の予兆が見えてしまったのだが、何とか助けることはできたのだが、最後にどんでん返しの展開が待っててビックリです。
金田:典型的な悪い奴。弱いものからお金をゆすったり、平気で人のせいにする。いろいろとあったけど、最後の方はいいやつになってたので安心。
真理子:一時、慎一郎が恋をした女性。ただ、ほかの男性にいってしまってからは人生の歯車が狂い始めて辛い人生を送ることになった。
遠藤:慎一郎の育ての親と言っても過言でないくらいに懐の深い人物。自分の利益よりも慎一郎のことを思って独立を進めてくれたりするので、そういう姿勢は尊敬できます。
【所感】
「フォルトゥナの瞳」とは、人の死の前兆が見えることを言うみたいです。
自分がもしこの能力を持ったらと考えると悪いことしか思いつかない。。
でも、慎一郎は葛藤はありつつも自分を犠牲にしてまでも他人の死を防ごうと頑張ってたのでかっこいいなと思う。しかも最後までその姿勢を貫いたわけですから男前やん!
こういう思想も持って生まれたものってのもあるかもやけど、やはり遠藤さんの影響が大きいのかなと思います。
他人を思いやる気持ちの大切さを学べたので良かったです。
それにしても、最後にあった、葵のどんでん返しの真実の明るみにはビックリでした。
まあ、普通に読めばそういうことなんだろうなとは思うのですが、それにしてもビックリです。
それもふくめて好きな終わり方なので、よかったです!
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