遠藤彩見さんの「給食のおにいさん」を読み終わりました。
遠藤彩見さんの作品は初読了でしたが、好きなテーマやし、面白かったです。
こういう分かりやすい内容のものっていいですよね。
今回はいくつかの章から成り立って構成されているのですが、主人公の佐々目の活躍と成長が見れて面白かったです。
最初は、この佐々目はイヤなヤツかなと思ってたけど、子供と接するうちにどんどんと大事なものに気づかされていくんですよね。
ちなみに佐々目はプライド高き料理人。
そんなプロの料理人が訳ありで、学校の給食を作るお仕事をすることになったのです。
基本、プロの料理人の相手は大人で、学校の給食は子供でという違いから最初は苦労をするんですよね。
ただ、そんな中でもイヤイヤながらも悩み多き色んな子供と接していくうちに、自然と料理の本質と向き合っていくようになるんです。
佐々目が料理を始めたきっかけはおばあちゃんから教えてもらったみたい。
そういったところも、本当は佐々目は心優しいヤツになることが出来たのかなと思ったり。
そんな実は心優しい佐々目やからこそ、きっと子供たちも自然といつの間にか、佐々目に懐き始めんでしょうね。
佐々目自身、それに比例するかのように子供のことを想っての行動が増えてきてるし。
また、ほかのキャラもなかなか個性があっていいんですよね。
特に毛利って奴は裏表が激しいというか、憎めない奴でもあるんですけどね。
子供はやっぱ精細ですね。
自分は給食から離れてもうかれこれ30年以上経つのかぁ。
そう考えると随分、昔の話になってじうし、30年前と今とじゃ給食に対しての考え方もきっと違うんやろなぁ。
個人的には
焼きそば
揚げパン
ムース
が好物でした。
作者の名前は「さえみ」と読むんですね。
また、他の本も読んでみよっと!
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