有川浩/ストーリーセラー

読書感想文

有川浩さんの「ストーリーセラー」を読み終わりました。

 

有川浩さんの作品は「塩の街」に続いて9作品目の読了です。

 

妻が病気になってしまい、その内容が思考すればするほど寿命が縮まっていくというもの。

 

つまり、ボーッとなにも考えずに過ごしていれば、多少は寿命は伸びるんやろうけど、これは相当に辛い病気です。

 

特に普段から物事をしっかり考え行動している人にとっては、もはや生きてても死んでるのと同じような状況ってことですもんね。

 

今回の話には登場人物の名前が出てこないわけなのですが、妻は小説家でしかもなかなかの売れっ子さん。

 

それを夫は献身的に支えているし、何よりも妻の小説の一番のファンだったりするんですよね。

 

表面的には本当に理想的な形の夫婦なんです。

 

ただ、やっぱり売れっ子になってくると足を引っ張るボンクラくんたちも周りにウヨウヨとゴキブリのように湧いてくるんです。

 

しかも、この妻の身内の人もなかなか酷い人たちが多くて、、

 

さらに、病気を患ってしまって、小説家としては致命的な病気に。

 

ただ、この夫はすごくいい奴で、最後までしっかりと妻を支えてあげていて、妻の方も夫のことを心底愛していて。

 

普段であれば、こういうストーリーはあんまり好きではないんやけど、この有川浩さんの作品はすごく感情移入することが出来ました。

 

うってかわって2つ目の話は、夫と妻が逆の立場で、今度は夫が病気を患ってしまうという内容。

 

妻が小説家という設定は同じです。

 

なんか、こういう話の展開も自分にとっては新鮮だったので面白かったです!

 

ただ、1つ目の話ほどには感情移入は出来なかったなぁ。

 

なんでだろ?

 

やっぱり主人公である妻の方がある意味病気を患うという面でメインになってるかどうかの違いなのかな?

 

別に夫の方も格段に悪い奴とか嫌なやつではないんやけどね。

 

てか、これってひょっとして実話?

 

特に2つ目の話。

 

 

そうなってくるとまた、感想もまた違ったものになってしまいそうやけど、、

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