朝生鴨さんの「伴走者」を読み終わりました。
朝生鴨さんの作品は初読了です。
「夏・マラソン編」と「冬・スキー編」の2つの話から構成をされているのですが、どちらも感慨深いというか考えさせられる内容でした。
今年は東京オリンピックがある年なわけで、パラリンピックも同様に開催されるわけです。
今までパラリンピックは見たことは無かったのですが、今回は多少なりとも見てみようかと思いました。
マラソンでも「夏・マラソン編」にもあるとおり、色んなドラマが詰まってるんですよね。
主人公の内田は盲目とはいえ、とにかく血気盛んで全身からパワーがみなぎってるわけなんです。
勝つためには手段を選ばないとかあるのかもしれないけど、それ以上に勝利に対して相当に飢えているんです。
弱いところを見せたくないということからくるものかな?とも思ったのですが、そんな感じでもないんですよね。
内田の伴走者の淡島の方がこの内田の勢いに引っ張られる形になって心身ともに成長をしていくわけなんです。
内田、、なかなかカッコええやん!
一方、「冬・スキー」編では、マラソン編とは真逆で、伴走者の涼介が勝利に飢えていて、プレイヤーの晴の方が勝利にこだわっていないという構図。
晴は、スキーの才能あふれる人でちょっと努力をすれば表彰台にのれるような選手なわけなんです。
でも、涼介の動機がちょっと、、、
自らが達成できなかった思いを晴を通して実現しようとしている感じもして、この2人がなかなか噛み合わないんです。
勝たなければ意味はないのか?
マラソン編でも、主人公の内田は勝つことにこだわりを見せていたけど、すごく面白いテーマだなと思いました。
個人的にはやっぱりやるからにはどんな境遇であっても勝つことにこだわってやりたいなと改めて思いました。
そしてチームで取り掛かるからには、勝つための信念も仲間と分かち合うことが必要なんだなとも思いました。
仕事でも通ずることですね。
勉強になりました!
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