柚月裕子さんの「孤狼の血」を読み終わりました。
柚月裕子さんの作品は「慈雨」に続いて4作品目の読了です。
いや~、女性作家が書いたとはとても思えないような濃い内容でした。
個人的にも好きなジャンルの警察とヤクザが絡んでくるようなお話です。
舞台は昭和63年の広島。
勝手なイメージやけど広島ってだけでもうやんちゃな匂いがプンプンしてきます。
型破りのガミさんこと大上刑事と、広島大学卒の頭のいい日岡の2人が織り成す物語。
主な登場人物
日岡:広島大学を出ていて優秀。そして、武道を習っていたこともあって腕っぷしも強い。
大上:破天荒な刑事さん。平気でヤクザと癒着をしながら、事を進めていく。表彰をされることも多いが、罰を受けることも多い。
一之瀬:大上とつるんでる尾谷組のヤクザさん。
晶子:志乃という料理屋で働くママ。
所感
加古村組と尾谷組のドンパチ。
そこに警察がどうかかわっていくのか?
なんとなく、イメージでの発言で本当はそういうことはないと思うけど、昔は警察とヤクザは裏では繋がってるような印象はありました。
ヤクザの抗争がらみで、いろいろと調べ物をしている矢先に、大上が失踪。
何かしらのトラブルに巻き込まれたのは間違いないと思ってましたが、まさかの展開でした。
なんと大上が水死体で上がってきたのです。
いや~、ビックリ。
そして、何よりもビックリなのが、日岡が警察のお偉いさんたちのスパイだったということ。
そして大上はトカゲのしっぽ切りみたいな扱いで考えられていたということ。
ネタバレ全開ではございますが、言わずにはいられないほどの衝撃でした。
申し訳程度に日岡も大上の意思を継いだような描写はありましたが、なんだかなぁって感じです。
大上の存在がかっこよかっただけに、この物語での扱いが寂しく感じでしまいました。
だがしかし!続編もあるみたいなのです!
絶対に読みますよっ!
そして映画化もされているみたいなので映画でもみてみよっと!
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