辻堂ゆめさんの「お騒がせロボット営業部」を読み終わりました。
辻堂ゆめさんの作品は初めて読みましたが、テーマが珍しかったってのもあると思うけど、面白く読むことが出来ました。
辻堂ゆめさんは1992年生まれの女性です。
中学時代はアメリカでも過ごしていたみたいです。
「夢のトビラは泉の中に」という本で「このミステリーがすごい!大賞」に選ばれたそうです。
小さいころから小説家を目指していたみたいですね。
作風も優しく温かい感じを受けましたので、これからも応援したいなと思います!
主な登場人物
外崎朝香:主人公。20代前半でロボットの部署に携わる営業職の女性。
内藤怜央:朝香と一緒に働くイケメンの男性。ただ、一風変わってる変な人。
所感
80センチほどの高さのロボットを中心として色んな話が繰り広げられていくわけです。
ちなみにロボットの名前は「パティ」。
時にはこのパティが失踪(逃亡)したんじゃないか?
とか
時にはこのパティが車に傷をつけたんじゃないか?
とか
振り込め詐欺をしたんじゃないか?
とか
そして、ついには殺人をしたんじゃないか?
いろんな事件に出くわすのです。
面白いなと思いながら読んでる一方では、勝手に加害者にされてるような気がして残念面白かったです。
このパティはちょんまげみたいな飾りもあったりで、見た目が変なところもあったりして勘違いを受けやすいって部分があるのかもです。
でも、とくにAIを搭載しているというわけではなく、そしてこの話自体がSFってわけでもないってこともあって、結局は犯人は人間自身だったりするんですよね。
コメディみたいな感じではありましたが、考えさせられる部分もあったなとも思いました。
なんとなく、今後はAIやロボットがますます活躍していく世の中になってくると思うので、この話のようにロボットのせいにしたり、問題がいろいろと出てくるんじゃないかとちょっと心配になってしまいました。
まあでも、主要な登場人物の浅香と怜央の二人のやり取りも面白かったし、全体的に良かったと思います!
個人的にはロボットの心理描写みたいなのがあったら、もっと面白かったかなと思ったり。
おススメの一冊です!
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