知念実希人さんの「崩れる脳を抱きしめて」を読み終わりました。
知念実希人さんの作品は「時限病棟」に続いて3作品目の読了となります。
時限シリーズ以外での知念実希人さんの作品は初めてで、帯を見る限りだと今までとは違った作風っぽいので、興味を惹かれて購入しました。
また、登場人物の「ユカリ」さんという名前にも個人的に惹かれてしまいましたw
このユカリさんは、本名は弓狩環(ゆがりたまき)というのですが、ゆがりという読み名がちょっと、、
ということで本人の希望もあって「ユカリ」さんという呼び名になっています。
また、このユカリさんにはユウ(本名は朝霧由)というお友達がいるのですが、この2人は頭に病気という爆弾を抱えていて、余命もそんなに長くはないんですよね。
そして主人公?であるウスイ先生がいて、このウスイ先生はユカリさんの担当医だったりするんです。
ということでユカリさんとウスイの甘い恋愛話に発展していくのかなと思ってたのですが、そうでもない感じになっていくのです。
ちなみにウスイ先生は、過去に父親が愛人を作って出ていったことや、お金のトラブルなどで苦労をした経験をしているそうで、そのことがトラウマになっているみたいです。
一方ではユカリさんはひょんなことから億万長者になってしまい、そのことから命を狙われることもあったみたいなんです。
2人に共通している点は「お金」ですね。
そういうしているうちにウスイ先生はユカリさんに恋をしてしまうのですが、でもわけありで離ればなれになってしまうのですが、そしてウスイ先生は故郷の広島に帰ってしまうのです。
そんなとき、ユカリさんが無くなったという知らせがウスイ先生のもとに届くんですよね。
病気のせいで亡くなった?
にしては違和感を感じるということでウスイ先生はユカリさんの死の真相に迫っていくのです。
初めて恋をした相手が死ぬなんてホンマにショックが大きいですよね。
と思ってたら、ユカリさんんという存在は妄想だったんじゃないか疑惑も出てきたり。
まるで、ビューティフルマインドの世界観のような感じですかね。
それとも誰かの陰謀なのか?
なかなか面白い展開では有りましたが、性格の悪い自分からすると、この話のオチはちょっと残念やったかなぁ。
でも、それでも面白かったですね。
読みやすかったし、一気に飲み読めました!
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