南杏子さんの「ディアペイシェント」を読み終わりました。
南杏子さんの作品は初読了です。
医療系がテーマのものって好きやなとは思うのですが、実は読書ではほとんど触れたことのない領域だったりします。
マイマザーが過去に看護士をしていたこともあって、小さい頃から病院にはちょくちょく行ってたので病院というところに対してなんとなく親近感も持ってるんです。
今回は佐々井記念病院というところが舞台となっていて、この病院が患者ファーストの姿勢をとってるということもあって、主人公の千晶にとってはいろんな意味での戦いが待ってるんです！
主な登場人物
千晶:主人公。自身も医者だが、父ちゃんもお医者さん。母ちゃんは認知症で、それを介護する妹もいる。
陽子:そんな千晶のよきパイセン。的確なアドバイスをくれる。
金田:ちょっと、いやかなり嫌な奴。千晶や陽子と同じ職場で働くお医者さん。
座間:生粋のクレーマー。変にずる賢いところあり。いや、ずる賢いというよりアホ。
所感
自分のもっとも嫌いなクレーマーと対峙する千晶。
ただでさえ、睡眠不足気味で長生きも出来ないお医者さんという立ち位置にいながら、クレーマーの相手もしないといけないなんて、発狂しそうになりますよね。
千晶にしても、千晶の先輩の陽子にしても基本は根が真面目なんですよね。
だけに、どんなことにもちゃんと向き合っていくから、時には苦労してしまうんやと思う。
金田のボンクラみたいに多少の図太さは必要なのかも。
まあ、座間も何かしらの理由や背景があってふてくされたような感じで千晶に当たってたのかなとは思ってたけど、どうなんやろね。
にしても、この物語は対クレーマーだけでなく先輩の自殺であったりナイフで刺されたりとその他にも大きな事件が次々と起きてるんです。
その割にはあっさりと書かれてるだけなような気もしますが、それはそれで個人的には好きですけど。
まあ、いまは医療関係は大変そうですよね。
リスクも背負って対応もされていると思いますので、何とかみんなでこの緊急事態を切り抜けれたらなと思います。
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