福澤徹三/侠飯

読書感想文

福澤徹三さんの「侠飯」を読み終わったので読書感想文を書きます。

 

福澤徹三さんの作品は「Iターン2」に続いて3作品目の読了です。

 

今回もヤクザが絡んだお話でしたが、何気に心温まる内容でもあったので良かったです。

 

最後は思わず感動してしまいました。

 

 

主な登場人物

良太:主人公。大学生で就活をしている。家の近所で発砲事件に巻き込まれる。

 

柳刃:ヤクザの組長さん。小指もなく、名前自体がすでにおっかない。ただ、料理はべらぼうに上手い。

 

火野:柳刃の取り巻きのヤクザ。強面だが、良太には良くしてあげている。

 

春奈:良太の同級生の女の子。BL好きで、たまに変な妄想をしたり。性格以外は良太の好みかんだとか。

 

洋介:金持ちのおぼっちゃん。一見は嫌な奴やけど、この話をもう少しのばしたら違った一面も見れそう。

 

 

所感

ごく普通の大学生がある日、突然に発砲事件に巻き込まれて、その流れで2人のヤクザが家に居座ることになるのです。

 

なかなか、無理な設定ではあるけど、それを超える面白さがあって個人的には好きな内容でした。

 

「侠飯」というタイトルからも料理を軸に置きつつ、柳刃というヤクザの組長さんと接していくことで、良太も色んなことを学び成長していくのです。

 

こういう料理が絡む話を読むと、いつも自分も料理をしたくなるんですよね笑

 

特にチャーハンを作る話のときは、自分も食べてみたくなったり。

 

いきなり、家にヤクザが2人も押しかけられたらたまったもんじゃないですよね。

 

唯一の救いはこの2人のヤクザが、良太には危害を加えないといったところでしょうか?

 

むしろ、ご飯の世話をしてくれたり、生き方自体を学ぶことが出来たり、プラスになることの方が多かったような気がします。

 

そんな徐々に慣れ親しんだヤクザさんともいつかはお別れをすることになってしまうのですが、ちょっとしたどんでん返しもあったりで。

 

ちょいと感動してしまいました。

 

また、続編とか出て欲しいなと思いました。

 

にしても福澤徹三さんの話は主人公の男は最初は情けないやつやけど、ヤクザと絡んでいくことで、そんな主人公が成長していくというパターンが多いんですね。

 

また、別の作品も読みたいな!

 

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