小川糸さんの「食堂かたつむり」を読み終わったので読書感想文を書きます。
小川糸さんの作品は「キラキラ共和国」に続いて7作品目の読了です。
映画化もされている作品で柴咲コウさんが主演として出られてましたね。
ということで、主人公は柴咲コウさんというイメージを持たせて読み進めようと思います!
インド人の男性と同棲をしていて、突然の別れ。
そして、そのことがショックで言葉を発することが出来なくなった女性のお話。
切ない話の展開が予想されるけど、どうなんでしょうかね。
主な登場人物
りんご:主人公の女性。田舎から片道切符で上京をしてきて、東京ではトルコ料理屋で数年間働いていた。
熊:りんごちゃんの良きアドバイザー的な存在。田舎に帰ってきたりんごの店の準備を手伝ったりしてくれたいいやつ。
エルメス:りんごの実家で飼っている豚。破天荒な母親に懐いている。
ルリコ:りんごのかあちゃん。ちゃきちゃきしていて、一見はやんちゃなイメージだが、本当は一途な性格だったり。
所感
本来であれば、失恋して、しかもそのショックで言葉を発することが出来なくなった人の話って悲観的な感じになるんやろうけど、小川糸さんの作品に出てくる登場人物って、そんなネガティブな一面は見せず、前向きに頑張ってる人が多いような気がする。
今回のりんごちゃんもそうで、話の最初からりんごちゃんを応援したいという気持ちで読んでましたもんね。
ただ、そんなりんごちゃんもママとは折り合いがあんまり良くなかったんですよね。
東京のときに一緒に住んでいた、おばあちゃんのことは好きやったのに。
隔世遺伝が云々とかも言い出す始末。
ふとしたことから、母親の過去を知ったことで和解?することになったのはいいけど、実は母親は病におかされていたみたいで、突然の別れが待ってるんですよね。
言葉を発することができない、りんご。
仲直り出来た、母親に対して言葉をかけることができるのか?
ここでも、読みながらりんごちゃんを応援してました。
最後に一言、りんごちゃんから母親へありがとうと伝えてあげて欲しいなと。
個人的にはすごくいい終わり方でした。
やっぱ、小川糸さんの作品は心温まるので、好きです!
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