今野敏さんの「任侠書房」を読み終わったので読書感想文を書きます。
今野敏さんの作品は初めて読みましたが、好きなテーマということもあって読みやすかったです。
ヤクザものというか任侠ものは好きなんです。
帯に写ってた西田敏行さんに惹かれて買ったのですが、アウトレイジの時の西田敏行さんのキャラとは全然違って、今回のは人に好かれるキャラで怖くもなくヤクザって感じではなかったです。
主な登場人物
阿岐本:ヤクザの親分。とあることから出版社の社長になることに。持って生まれたコミュニケーション能力もあって、人からの人望も厚い。
日村:阿岐本の鶴の一声で出版社に役員として出勤させられることになった。
真吉:ヤクザの舎弟。堅気の世界に憧れがあったのか出版社ではなかなかいい働きをしている。
所感
現実の世界はそんなに簡単にはいかないのは重々承知はしてるけど、やっぱこういうストーリーって面白いですね。
異業種といっていいのか分からないけど、ヤクザの世界の人たちが経営が傾きかけていた出版社を救うことになるわけですから。
ヤクザ連中が入ってきたことで、元々その出版社で働いていた従業員にも活気が出てくるのです。
未来が見えないままに働くよりも先が見えた方が働きがいも出てくるのは当たり前と言えば当たり前ですよね。
ちゃんとしたヤクザと言ったら変やけど、義理人情であったり任侠を大切にしてる人は存続して欲しいなと思いました。
まあ、ヤクザものだとそうなってしまうんやろうけど、ヤクザものでは普段は正義の味方である警察官が悪者設定になってしまうのは、なんか不思議な感じです。
最後の阿岐本社長もとい組長の引き際はカッコ良かったなぁ。
カタギの世界にも様子のおかしい人はたまにいるけど、自分はカタギの世界にいたまま、任侠は大切にしていきたいなと思いました。
余談ですが、自分も出版業界に少しでも貢献しようと書籍は電子書籍にせずに近くの本屋さんでいつも買うようにしてます。
大変な業界だとは思うけど、やっぱ紙の本で読む方がしっくりくるし、個人的には好きなので、陰ながら応援してます!
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