小川一水/疾走!千マイル急行(下)

読書感想文

小川一水さんの「疾走!千マイル急行(下)」を読み終わりました。

 

タイトルにもあるとおり、まさに疾走するかのごとく読み終わった感じです!

 

主人公のテオが本当に成長著しいというか、とても14歳には見えないくらいにしっかりとしてるんです。まるで「約束のネバーランド」に出てくるノーマンというキャラを連想させてくれるくらいに。

 

まあ、自分たちが生まれ育ったクニが他のクニに対して良くないことをしてて、恨まれてるっていうのを知ったらショックやろうに。

 

自分だったら自分のクニが嫌いになってしまいそうですが、そういう事実にも目をそらさずに現実を見据えるわけですから立派ですよ。

 

そんなこんなでどんな結末を迎えることやら、、

 

主な登場人物

テオドア・ファルスタット:主人公。まさに大人になってもリーダーになるだろうなって才能を秘めた人。

 

ローライン・リンドベル:テオドアと同級生の女の子。てっきりテオドアと恋仲になったりヒロイン的な立場になるかと思いきやすっかりと影の薄い存在に。

 

アルバート・V・ガリバール:ちょいと頼りない存在かと思いきや、追々にはある意味一番成功している存在になる。

 

キッツ・クインザー:両親が殺されてしまったとか辛い過去を抱えていて、ひねくれた性格ではあるが本当はいい奴。

 

 

 

所感

子供が主人公ということもあって悲惨な結末にはならないだろうなとは思ってたけど、なんとなくは先は読めたような気はしたけど、それでもやっぱり読後は感動したし、晴れやかな気分になることが出来ました。

 

途中にハイエナに襲われたり、仲間が死んでいったり、煙たがられる存在になってしまったりと辛くて厳しいことの連続やったけど、悲壮感はそれほどなくて、前向きな姿勢がきっといい結末につながったんやろなと思います。

 

 

 

大陸を横断する列車。

 

自分も乗ってみたいな!

 

 



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