西加奈子さんの「しずく」を読み終わりました。
西加奈子さんの本は「舞台」に続いて17作品目の読了です。
今回は6つの話からなる短編集。
いずれも2人の女性が中心となって繰り広げられる話です。
西加奈子さんといえば、関西風の内容が多くて、同郷の自分としては読んでるだけで懐かしい気持ちになれたりするので、好きなんですよね。
今回はどんな話が繰り広げられるか楽しみです!
ランドセル
みっちゃんとくみちゃんの2人の女性の話。
数年ぶりにたまたま街で再会をして、なぜか一緒に旅行に行くことに。
この何気ないやり取りであったり、昔を懐かしむ感じが良かったりするんですかね。
灰皿
小説家の女性のお話。
なんか「う●ち」って単語が出てきたり小学生男子っぽい感じはしましたが、なんか西加奈子さんっぽく下町なにおいがしました。
しずく
この話は女性2人というよりは猫の2匹が中心となってるお話。
おそらくは2匹ともにメスネコだと思われます。
なんかネコ視点での話ってあんまり好きではないのですが、微妙にリアルな感じがして面白かったです。
ただ、話の内容自体は切ない…
まだまだ全然売れてないクリエイティブの2人がネコを飼ってるわけなんですが、お互いが売れるようになってくるとだんだんとギクシャクしていくんです。
それで、ついには人間の2人もそうですが、ネコも離れ離れになってしまうっていうね…。
まー、こればっかりは人間の都合とはいえ仕方がないのかなとは思うけど、どっちかが2匹ともに引き取ればええのに
って思ったりもしました。
シャワーキャップ
母と娘の2人の話。
母親の愛情の深さを感じることの出来る内容でした。
個人的にはこの話が一番良かったかな。
語らなくてもわかる。
見てないようで見ててくれている。
母親に限らず親の愛情はなかなか気づかないことが多いけども大切にしないといけないですね。
残りの2つの話も良かったです!
やっぱ、西加奈子さんの本は好きやわ!
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