百田尚樹さんの「夏の騎士」を読み終わりました。
百田尚樹さんの作品は「日本国紀」に続いて5作目の読了です。
あっ、百田尚樹さんの本ってそんなに読んでたんや!
百田尚樹さんといえば、こわーいイメージがあるけど、「フォルトゥナの瞳」とか、あの顔に似合わずあんな繊細な内容の本を書けるんやと思った記憶が蘇ってきました。
今回も夏休みに沿った内容やったのと、登場人物が自分とほぼドンピシャの年代世代の人たちやったから、感情移入がしやすく読めました。
しかも地域も同じ大阪やし。
主な登場人物
遠藤宏志:主人公。ヒロと呼ばれてて騎士団のリーダー。
木島陽介:騎士団の1人で体は大きいが気が弱い。家も生活保護を受けてるんだとか。
高頭健太:5年生の時に友達になった。吃音がある。
有村由布子:騎士団が使えるレディ。学年は同じだが、年齢は1つ上の帰国子女。
壬生紀子:口達者な同級生の女の子。みんなの批判も言ってたこともあってクラスの嫌われ者に。
所感
小学6年生の3人が騎士団を結成して、同じクラスの有村由布子をレディに担いで騎士団としての活動をしていくわけです。
まぁ、クラスの中には大橋くんみたいなウザいキャラがいたり、壬生さんみたいな嫌味ったらしいキャラがいたり。
有村さんからは試験でいい順位をとって欲しいと言われたりで何かと忙しく悩み多き騎士団のメンバー。
そんな中、クラスの発表会でヒロと壬生さんが一緒に踊りを踊ることになるのです。
その2人の人選も壬生さんは、プロ野球で昔起きた川崎祭りのような感じで祭り上げられるわけなんやけど、なんか小学生らしいと言えばそれまでなんやけど…。
その変な空気感を壊すためにもヒロは勇気を出して、その祭り上げられた壬生さんのパートナーとして踊る方になるんです。
また、近所では、藤沢薫という女の子が殺される事件が起きていて、しかも連続して他の女の子も誘拐に遭うんですよね。
そして、騎士団のメンバーはその犯人を探そうとしたりしてるうちに事件に巻き込まれるんです。
何人かを犯人の候補として考えてて、尾行したり。
新聞配達員の人、近所の古本屋のオヤジ、妖怪ババア。
そして、犯人の候補には上がってないけど、教育実習生の大学生や、実は担任の教師ってことも。
まぁ、ここら辺の事件に関してはあっさりとした感じで話は進んでいくので、もう少しドキドキ感が欲しかったなとは思ったのですが、そこはこの物語の本題では無いので、それはそれでいいかなと。
勇気を出して行動することの大事さを学べた内容でした。
小学生の読書感想文にはいい本かも!
と思いました。
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