伊坂幸太郎/シーソーモンスター

読書感想文

伊坂幸太郎さんの「シーソーモンスター」を読み終えました。

 

 

伊坂幸太郎さんの作品は「オー!ファーザー!」に続いて23作品目の読了です。

 

今回の本は久しぶりの伊坂節が出てる感じがして面白かったです!

 

言葉の裏側に込められた思いを推測して話をしたりとか。

 

物事の本質を一言で例えたりとか。

 

 

今回は情報員の話なのかな?

 

もしくは単に嫁姑の戦いの話なのか?

 

いずれにしろ、冒頭からなかなか面白い展開で話が進んでます。

 

 

主な登場人物

直人:情報員の妻を持つ。ちょっとおっとりした性格かも。父親が事故で亡くなって、今は妻と母ちゃんとで暮らしている。

 

宮子:情報員。情報員というと冷静沈着なイメージがあるのだが、なんとなく嫁姑問題に巻き込まれたり、直人との出会いのエピソードを読んでると人間味の溢れる人なのかなと。

 

義母:直人の母ちゃん。the姑と言わんばかりの言いがかりで宮子さんをいじめている?

しかも、直人と父ちゃんを殺したんじゃないか説もあったり。

 

 

石黒一男:宮子と姑の関係は前世からの因縁で根本的に相性が合わないという不思議な助言をしてきた人。

 

 

所感

時代は昭和の終わり頃でしょうか。

 

ソ連という名前が出てきたり、スパイとかなんか懐かしい感じがしたりで。

 

そして、この昭和の終わりごろの視点で未来はこうなってるだろう。

 

みたいな下りがちょくちょくあったので、なんやろうな?

 

とは思ってたのですが、「シーソーモンスター」とは別のもう一つの物語の「スピンモンスター」につながってたわけなんですね。

 

読めば読むほど点と点が線になっていく進め方はさすが伊坂幸太郎さんといったところでしょうか。

 

 

しかも、きっとこの言い回しはあとでつながっていくんやろうなと思って読んでて、そしてつながったときは、「やっぱり!」っていうちょっとした嬉しさも感じれたり。

 

「シーソーモンスター」は話の展開も単純で面白かったです。

 

一方の「スピンモンスター」の方は微妙に難しかったり。

 

いずれにしろ、キーワードは「人と人との対立」といったところでしょうか。

 

嫁姑対決。

 

そして、水戸と檜山の対決。

 

その対決の向こう側にあるもの。

 

海族と山族の対立って表現もなんか面白かったなぁ。

 

どちらかいうと自分は山族の方になるのかも。

 

にしても、シーソーモンスターの方では、昭和の時代設定で、そこから物事をみてて、未来を予測してるから、ピンとくるものはあったけど、スピンモンスターの方はちょい未来の時代設定だから、少し歯切れが悪く感じたかまも。

 

 

今年のGWはたくさん本を読みたいな!

 

 

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