角田光代/対岸の彼女

読書感想文

角田光代さんの「対岸の彼女」を読み終えました。

 

角田光代さんの作品は「坂の途中の家」に続いて3作品目の読了です。

 

角田さんの作品は30代、40代の主婦層向けなのが多いような気がしますが、それがけっこう好きだったりします。

 

ちなみに、この対岸の彼女も映画化されていたみたいです。

しかも2005年に直木賞を受賞しているみたいです。

 

夏川結衣綺麗やわぁ。

 

 

【主な登場人物】

田村小夜子:主人公。嫁姑問題やコミュ障じゃないかと悩める主婦。何かと物事をネガティブに捉える傾向がある。

 

楢橋葵:もう一人の主人公。女社長でキャリアウーマンっぽいけど、泥臭い感じで頑張っている。小夜子と比較して、ポジティブな考え方を持っている。ただ、学生時代はいじめられていた。

 

野口魚子:葵の高校時代の友達。ちょいと破天荒な感じかな。葵の人生において大きな影響力を及ぼした。

 

 

【所感】

小夜子の現在時点の話と、葵の過去時代の話が交互に繰り返されるという作りになっていて時間軸が対になってるんやけど、小夜子がネガティブな性格に対して、葵はポジティブな性格をしているので、こういう性格面でも対になってる感じです。

 

ただ、葵は過去と現在とだと性格が全然違うよなぁ。

 

葵は小夜子を見ていて過去の自分と照らし合わせたりしてたのかな?

 

「信じる」ということがこの話のポイントっぽいのですが、ネガティブな発想の影響でなかなか人のことを信用できない小夜子が、この物語のあとには大きく成長してたらいいなと思いました。

 

まぁ、そうは言っても小夜子の周りの環境だと人間不信に陥るのも仕方がないのかなと思う。

 

女の世界はなんか怖いもんなぁ。

 

 

小夜子と葵は性格が間反対なイメージがありますが、実は見た者同士の二人なんでしょうね。

 

だから結局は精神的に寄り添うような関係になってくるのかと思います。

 

それをつないでるのが「信用」とったところでしょうか。

 

勉強になりました!

 

【過去の角田光代さん作品の読書感想文】

↓坂の途中の家





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