トライアウトを読み終わりました。
藤岡陽子さんの作品です。
藤岡陽子さんの作品は「いつまでも白い羽根」に続いて3作品目です。
いや~、想像通りに優しい内容で感動できたのでよかったです!
心温まる話で、久しぶりにウルっときてしまいました。
自分の大好きな野球にも絡んだ話だつたこともあって興味津々で読み進めることができました。
【主な登場人物】
久平可南子:主人公。38歳で新聞記者をしていて一児の母でもある。
深澤翔介:プロ野球選手。高校生の時は速球派のスター選手だったみたい。
久平孝太:可南子の子供。おじいちゃんとおばあちゃんと暮らしている。
歳のわりにしっかりとしているし、きっと可愛がられるタイプの人間。
久平柚奈:可南子の妹。機転の利くなかなかいいやつ。
藤村:孝太の実の父親。あっ!ネタバレしてもうた!!
【所感】
主人公の可南子はなんとなく不器用な生き方ではあるものの、ひたむきな性格で、しっかり者。
その可南子と翔介とが、恋愛に発展するっていう内容ではなくて、翔介は年下ながらも可南子を精神的に支えてあげてて、お互いにとってプラスに作用し合える関係ってのが良かった。
翔介も一見はぶっきらぼうな対応をしてるけど、わざわざ可南子を実家で車で送ってあげたり、孝太くんとのことも考えて行動してあげたりと、すごいいい奴やった。
トライアウトってタイトルから、翔介が主人公で、諦めずに最後まで頑張るって話なのかなと思ってたけど、子供やお父さんとの関係を考えると、可南子にとっても人生においてのトライアウトを受けるって感じがして、可南子と翔介がそれぞれ、再起をしていくんだって印象を受けました。
実際のプロ野球のトライアウトもそうですけど、再起はなかなか難しくてハードルは高いけど、信念は曲げずに頑張って欲しいですね。
孝太くんも、いいおじいちゃんに育てられて良かったよ。
友達がケガした時とか、悪いことしてないんだったら、謝らなくていいって毅然と言ってくれたことは嬉しかったと思う。
自分だったら、きっと文句をいってきた奴に対してゲンコツをくらわせてたと思うし笑
孝太くんはきっといいプロ野球選手になれるはず!
プロ野球は今日からクライマックスシリーズの最終ラウンド。
西武が日本一になって引いて欲しいなっ!
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