ポイズンドーター・ホーリーマザーを読み終えました。
湊かなえさんの作品です。
湊かなえさんの作品はこれで15作品目です。
湊かなえさんといえば、「イヤミス女王」って呼ばれることもあるみたいですね。
イヤミスってなぁに?
読んだ後にイヤな気分になる後味の悪いミステリーのことをいうんだとか。
そういった意味だと、今回の作品もまさにそれですね!
個人的にはこういうの大好きなので面白く読ませてもらいました
【登場人物】
藤吉弓香:物語の主人公。東京で働く女優。母親からの束縛に悩める人。
藤吉佳香:弓香の母親。一見ヒステリックに感じるが、実は子思いの優しい人?
※短編小説なので登場人物はこの2人だけでいいでしょう。
【所感】
今までこういった類の話は、子供の視点からがほとんで、親からの視点で読めたのは新鮮でしたね。
可愛がってた子供に「毒親」って公共の電波で言われたらそりゃあショックでしょ!
今までだったら嫌な母親だなぁって思ってたけど、今回は母親側の立場でのものを読んでみると、娘さん、そりゃねーぜって思ってしまう。
今は自分も40代になったこともあって、親側の視点・子供側の視点両方ともに共感はもてるかもです。
まー、この話に限らずどちらか一方の主張だけを聞いててもダメなんじゃないかって常日頃思うことでございます。
あと、どう伝えたかというよりはどう伝わったかが重要だとも思います。
なかなか難しいことではあると思うんですけどね。。
でも、やっぱ湊かなえさんの作品は人間の怖さがにじみ出ててゾクゾクするので面白いです!
イヤミスといっても、こういう作品が好きな人にとっては、嫌な気分にはならないので、もはやイヤミスにはならないのかな!?
次回作もこうご期待でございます!
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