西加奈子さんの「ふる」を読み終えました。
西加奈子さんの作品は「こうふく あかの」に続いて15作品目の読了です。
けっこう読んでるなぁ!
西加奈子さんの作風は大阪の下町情緒あふれる感じがして好きなんです。
しかも自分が生まれ育ったところと西加奈子さんの地元が近いからなおさら勝手ながら親近感がわいてくるんです。
色んな年代ごとに話が進んでて、しかも時系列になってるわけではないから若干ややこしい部分はあるけど、どんな展開になってるのか楽しみでございます。
ちなみに起点は2011年です。
本の中では現在が2011年ということです。
主な登場人物
池井戸花しす:主人公。28歳の女性で、AV界に近しいところでお仕事をしている。モザイクをかける仕事をしている。人にいい風に思われたいとか周りの目を気にしすぎる感じがあるかも。
さなえ:花しすと同居をしている女性。ちなみに2匹の猫も一緒に住んでいる。
新田人生:ちょっと変わり者のおじいちゃん先生。タクシーの運転手さん。合コンで知り合った人。会社の事務要用品の修理をしに来てくれた人。
ん!?なんだそれっ!
一人何役やってるねん!
所感
西加奈子さん曰く、「「いのち」のことを書きたかったとのこと。
ということもあって女性器にふれることが多かったんでしょうかね。
初潮のことをかかれたり、モザイクのお仕事をしたりとかもそうですもんね。
まー、エロイって感じではないのですが、なんかちょっと読んでてこっぱずかしくもなったりですが、、
西加奈子さんが描く登場人物ってなんか大阪の人って感じの人が多いから好感をもてる!
男女問わずちょっと一風変わった個性的なキャラが多いところとかまさに大阪人っぽいし!
それぞれの年代に出てくる新田人生!
なんか「世にも奇妙な物語」に出てくるキャラみたいな感じでいろんなシチュエーションで、花しすの前に現れてくる。
きっと、花しすにとっての人生の分岐点になるところで出てきて影響を及ぼしてるんやとは思うけど、最初はあれっ?と戸惑ってしまいました。
西加奈子さんがおっしゃってる「白くてふわふわしたもの」ってどういうことを表してるのかな?
主人公の花しすは人に嫌われたくいないとか周りの目を気にしすぎるところもあったり、
部分部分で「おいしい」とかひらがなが頭の中に舞い降りてきてるし、もっと気楽にいこうよ!ということを伝えたかったのかな。
でも、まぁいいお話で読後感も良かったです。
コメント