今野敏さんの「任侠学園」を読み終わったので読書感想文を書きます。
今野敏さんの作品は「任侠書房」に続いて2作品目の読了です。
このシリーズ何気に好きかも。
任侠イコールヤクザになるんですかね?今回もヤクザがとある荒れた学校に乗り込んで学校運営をしていくというお話です。
ヤクザと学校が絡んだものといえば、昔に「ごくせん」というドラマがあったことをふと思い出したり。
主な登場人物
阿岐本:ヤクザの親分。思いつきで行動することもあるが、人に対しての思いやりがあるから人望もすごくある。
日村:そんな阿岐本組長の右腕的な立ち位置にいる人。部下も何人かいて面倒をみていたりするしっかりもの。
沢田ちひろ:ダンスが得意な高校生。しかも、華があるんだとか。
黒谷祐樹:そんね沢田ちひろのファンになっている高校生の男の子。沢田ちひろに対しては好きとは違う感覚なんだそうです。
所感
今回も面白い展開でした。
荒れた学校にヤクザが介入していくというお話なんですが、荒れたと言っても暴力が横行しているような感じの学校ではなくて、生徒がとにかく面倒なんです。あと、その生徒の親もめんどいんです。モンスターペアレンツってやつですね。
暴力が飛び交ってるような感じだと、そこらへんが専売特許のヤクザも絡んでいきやすかったのかもですが、そんな感じでもないところが難しくもあり面白くもあり。
でも、日村を筆頭とするヤクザの人たちの人としての真摯な姿勢にほだされて生徒たちとも打ち解けていくんです。
この話でいうヤクザは、現実世界の怖い感じではなく、昔ながらの義理人情を大事にしている人たちなのですが、そこから学ぶことや、思い出すことも多いですね。
最後、ヤクザたちが学校から離れることになったときの日村が「卒業するときに生徒が泣く気持ちがわかった」というセリフはすごい感動しました。
やっぱこの一言に尽きますね。
このシリーズは他にもあるみたいなので、読んでみよっと!
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