山本甲士さんの「ひかりの魔女~にゅうめんの巻~」を読み終えました。
山本甲士さんの作品は「がんこスーパー」に続いて4作品目の読了です。
当然に、「ひかりの魔女」の前作も読み終わってます!
だからこそ続編が出たときはすごく嬉しくて、発見即購入でした。
またまた、食が絡んだ内容で、春夏秋冬で4つの短編でのお話でしたが、どれもジーんとくるものがあってよかったです。
おばあちゃんという存在は本当にかけがえのないものですね。
ひかりおばあちゃん最高です!
夏
社内クーデターに遭って、しかも妻にも先立たれた独り身の男性のお話です。
なんかすごく勉強になったお話です。
自分本位の考えで得てして行動しやすくなっていて、相手のことを想っての行動が本当に取れていたのかどうか?
今回の元社長さんも、ひかりおばあちゃんの作ってくれたおにぎりをきっかけにそのことに気づいたんですよね。
最後にクーデターを起こしたと思ってた腹心とご飯を食べに行くことになったシーンは本当に良かったです。
元社長からのお誘いに相手も何も言わずに付き合ってくれるんですから。
こういう人間関係は大事なことで一生大事にしないといけないですね。
秋
経営がヤバい町工場の夫婦のお話。
また、奥さんとその姉妹が仲が悪いみたいなんです。
これもまたちょっとしたすれ違いもあったりでずっとギクシャクしたまま。
ひかりおばあちゃんが、必要なウソで仲直りのキッカケを作るわけなんですが、自分はそのウソ話は本当のことなんじゃないかとも思ってます。
いずれにしろ、仲直りのキッカケを作ってくれたのはさすがです。
冬
ラーメン屋をしていたが、当初は良かったものの経営が行き詰まって閉店。
しかも奥さんと子供とは別居することに。
しかも闇金にまで追われるという悲惨な状態。
そんな悲惨な男もある日、ひかりおばあちゃんの義理の娘を助けることになったのをきっかけに人生の転換点を迎えるわけなんですよね。
なかなか決まらなかった就職先をあっせんしてくれたり、そしてお寿司屋さんで働くことになったときには「にゅうめん」を自分自身のアイデアとして出したりと。
職に就くことが出来たのも、ひかりおばあちゃんの交友関係の影響もあるとは思うけど、きっかけはこの男が無視せずにしっかりと善行をおこなったことなので、神様は見てくれてるんだなと改めて思ったりしました。
どの話も他人に対しての思いやりが共通点としてあるのかなと思いました。
自分も今一度人にやさしくできる人間になりたいと思いました!
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