中山七里さんの「追憶の夜想曲(ノクターン)」を読み終えたので読書感想文を書きます。
中山七里さんの作品は「恩讐の鎮魂曲」に続いて3作品目の読了です。
すっかり魅了されてしまった御子柴シリーズの2作品目です。
先に3作品目を読んでしまったのですが、そんなにストーリーに影響はなくてよかったです。
◇御子柴シリーズ
1、贖罪の奏鳴曲
2、追憶の夜想曲☆今回はこれ!
3、恩讐の鎮魂曲
4、悪徳の輪舞曲
今回もスリリングで、そして毒々しくて面白かったです!
主な登場人物
御子柴:主人公のやり手の弁護士さん。過去の少年時代に殺人を犯したこともあり、「死体配達人」という名で、世の中を賑わせた過去あり。
宝来:弁護士。多数の事務員を抱えて、債務整理の仕事をしているが、評判は良くない。お金は持ってるかもやけど、貧相な顔つきをしているらしい。
津田亜希子:職場の男性と一緒になりたいがために夫を殺害して実刑判決をうける。そんなに容姿がいいわけでもなく、かつ性格も自分勝手でダメな人。罪の意識も無さそう。
岬:検事さんで、今回に津田の夫の殺人事件で御子柴と対決をすることになる。過去に御子柴にしてやられたトラウマがある。
所感
高額報酬を求める御子柴がなぜ、お金もなくて、人としてもどうかしている津田亜希子の弁護をかってでたのか?
ここが今回の話のポイントですかね。
実刑判決を受けて、しかも巻き返せる材料もない裁判にどう挑んでいくのか?
なかなか面白いシチュエーションです!
てか、どんでん返しというか騙された!
って感じです。
出てくる登場人物の人物像をダメな奴と思わせといて実はそうじゃなかったみたいな。
今回の犯人?の津田亜希子の娘の倫子と御子柴のやり取りが、このシリーズでは珍しくほのぼのとした感じがあって、面白かったです。
もう1人の娘の美雪の陰が薄いなと思ってたけど、そういうことだったんですね。
自分の洞察力がないんやろうけど、こういうどんでん返し系の話は後になって、そういうことか!
と気づくんですよね。
御子柴シリーズはもう1冊あるし、次は色んなものを疑って読もうと思います!