塩田武士さんの「罪の声」を読み終わりました。
塩田武士さんの作品は初めて読んだので、作者がどんな人かを簡単に調べてみました。
1979年生まれで出身は兵庫県尼崎市生まれだそうです。
尼崎といえば、ダウンダウン!
塩田さんは高校時代は漫才もやってたんだとか。
さすが、ダウンタウンの生まれ故郷!
2010年に「盤上のアルファ」でデビューしたそうで、今回の「罪の声」は2016年に山田風太郎賞を受賞しているみたいです。
山田風太郎賞って初めて聞いたけど、世の中色んな賞があるんですね。
ちなみに読み名は「ふうたろう」だそうです。
グリコ森永事件やっけ?
それを題材ににした内容の物語。
く~!久しぶりの推理小説!
面白そうやんけ!
主な登場人物
阿久津:主人公で新聞記者。阿久津の上司がなかなかのパワハラな男なので苦労している。
曽根俊也:ふとした拍子に、昔犯罪に使われていたものと同じものが俊也自身の声が入ったカセットテープを見つけてしまう。
曽根達雄:俊也のおじいちゃんでイギリスで行方をくらます。過激派っぽい感じ。
堀田:曽根俊也の父ちゃんの友人で俊也のことをいろいろとサポートしてくれる存在。
所感
昔、実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にしてるわけやけど、懐かしいと思う気持ちもあったり、でもあの写真で見た狐目の男の写真が子供心に怖かった記憶があったり。
結局あの事件は未解決のままに終わったみたいやけど、この話では犯人も分かったので良かったかなと。
まあ、でも俊也も知れば知るほど自分の近しい存在の人たちが次々と、昔の事件にかかわってたんだと判明していくわけやから辛い立ち位置ですよね。
でも、そこから逃げ出すわけでもなく、使命感みたいなものでどんどんと真相に迫っていくわけやからすごいなと思う。
もし、自分が同じ立場やったら、どうしたやろ?
やっぱ同じように真相を追求することに力を入れてたかも。
俊也も阿久津もなんとなく途中から辛い悲しい結末は見えてたと思う。
この作品は平成の間に出たものですが、平成も終わって令和の時代になった今でもこうして昭和の事件を題材にして取り上げられるわけやから、「グリコ森永事件」はすごいインパクトのある事件やったんやなとあらためて認識できました。
なんか昭和の古き良き(良くはないか・・・)時代を思い浮かべることもできました。
映画化もされているので、DVDが出たらレンタルをしてみるぞ!
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