柿谷美雨/老後の資金がありません

読書感想文

柿谷美雨さんの「老後の資金がありません」を読み終わりました。

 

気づけば自分もそろそろ老後の資金を気にしないといけない年代なので、勉強も兼ねてということでこの本を手にしました。

 

いや〜、この問題は目を逸らしてはダメなことなので、ホンマ人ごとじゃない気持ちで読み進めましたよ、、

 

夫婦2人と結婚を控えてる娘と、大学生の息子の4人が織りなす物語です。

 

生活費もなかなか厳しいなか、娘の結婚資金で300万が必要とか、親のお葬式の費用が発生したりとか、夫婦2人にとってはかなり財政的に厳しい立場にあるのです。

 

そして、読み進めれば進むほど、小説の中の話とはいえ、現実を知ってしまい、気持ちが落ちていくんです苦笑

 

読まなきゃ良かった?!

 

まあ、ちょっと立ち振る舞いが不器用すぎるという面はあるけど、読み進めるにつれて悲壮感が増していくわけなんです苦笑

 

そして、ふとしたことから、義母と一緒に暮らすことになるわけですが、この義母がかなりの曲者。

 

生活保護費を詐欺まがいに搾取しようとするわけです。

 

えっ、この話って、そんな感じでブラックに突き進んでいくの?!

 

何となくコメディチックな感じなのかなとは思ってたのですが、そんなことも無いんです。

 

まあ、でもやっぱお金が無いとなると出来る選択範囲も狭くなるし、それに合わせるように思想も狭くなっていくんでしょうね。

 

実際に自分もそうやし。

 

怖いもの見たさから、最後まで一気読みはしましたが、これは目を背けてはいけない誰にでも実際に起こりうる話なんじゃないかなと思った今日この頃です。

 

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