伊坂幸太郎/クジラアタマの王様

読書感想文

伊坂幸太郎さんの「クジラアタマの王様」を読み終わりました。

 

伊坂幸太郎さんの作品は「サブマリン」に続いて25作品目の読了です。

 

今年に入って伊坂幸太郎さんの新刊は「フーガはユーガ」に続いて2冊目です。

 

前回の「フーガはユーガ」は不思議な話でしたが、今回は冒頭を読んだ限りリアルな世界の出来事って感じですかね。

 

伊坂幸太郎さん独特の言い回しが好きなので、楽しみです!

 

 

主な登場人物

岸:主人公の男性。妊娠にしている子供がいる。なんとなく性格はおっとりとしていて優しそう。

 

小沢ヒジリ:人気アイドルグループの1人。打算的でもないし、なかなかの好青年。

 

池野内議員:真面目そうではあるが、後々に出世をしたときにやらかしてしまったり、どこぞの誰かに襲われたりと破天荒な一面もある。

 

所感

所々に漫画が挟まれてるのですが、これがきっと本題の話と直結していくんやろうな!

 

と思いつつ、読み進めました。

 

主人公の男性、アイドルの小沢ヒジリ、議員の池野さん。

 

この3人には色んな共通点があるんですよね。

 

泊まってたホテルで火事に遭ったり、昔いじめに遭ってたとか。クマやトラに襲われたりとか。

 

そして、なんと言っても同じ夢の中で会ってるんだとか。

 

って、そうした現実の世界と夢の中の世界がごっちゃになってくるんです。

 

 

話が進むにつれて、間間にあるマンガと物語が繋がっていくんです。

 

やっぱ今回も摩訶不思議な感じです。

 

が、めっちゃオモロイ!

 

夢の中の世界の出来事が現実の世界に直結をしていて、そしてマンガは夢の中の世界をイメージして描かれているわけなんですよ。

 

そして、夢の中で戦いに負けると現実の世界ではろくなことが起きないと。

 

逆にそういう仮説を立てたうえで、夢の世界で戦いに勝つと、現実の世界では物事が好転する。

 

で、その夢の中に出てくるハシビロコウが画像検索すると悪そうな顔をした鳥なんですよね。

 

ハシビロコウにはラテン語で「クジラアタマの王様」という意味があるみたいですね。

 

 

なんか、伊坂幸太郎さんの頭の中に描かれた物語って感じがすごく伝わってきて面白かったです。

 

最後にもう一度マンガの部分だけを読み返してみると、振り返ることもできたし、二度楽しめた感じがしてすごく良かったです!

 

ちなみにこの本の中によく出てくるハシビロコウとは中央アフリカに生息していた、環境破壊の影響もあって、減少傾向にある鳥らしい。

 

上野動物園で見ることは出来るみたいです。

 

動物園に行きたくなってきました!

 

 





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