浅田次郎/天国までの百マイル

読書感想文

浅田次郎さんの「天国までの百マイル」を読み終わりました。

 

今年に入ってすっかりと浅田次郎さんの作品にはまっていますが、今回もすごく感動するお話でした。

今まで自分が読んだ浅田次郎作品はファンタジー的な要素もあったのですが、今回はより現実的な内容で構成されていました。

 

主人公の安男のお母さんが心臓病でかなり良くない状態。

安男には2人の兄と1人の姉がいるのですが、みんな母には冷たいのです。

 

一方の安男は昔は会社も立ち上げていて、銀座で豪遊するなどはぶりも良かったのですが、今となっては会社も倒産をさせてしまい、子供もいたのですが、離婚をして独り身となっているのです。

 

と言ってもマリという夜のお店で働く女性と一緒になっていたりするのですが。

 

金の切れ目は縁の切れ目なのか、安男のまわりの人間も、安男が会社を倒産させてからは実に冷たい!

 

安男の周りには兄弟も含めてみんな薄情な人が多いように思えますが、実はみんながみんな思うところもあって、結果そうなっているだけで、本当はそんなことはないんだろうなと。

 

あくまで安男視点での捉え方でえがかれていますので。

 

実際に母からすると、安男の元奥さんの心証も悪くはないみたいで、しかもなんだったら真剣に母のことや安男のことを考えてくれたりしていますので。

 

一期一会といいますか、安男も母ちゃんも本当にいいお医者さんに出会うことが出来るのです。

 

また、浅田次郎さんの本は読みたいな!

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