塩田武士/デルタの羊

読書感想文

塩田武士さんの「デルタの羊」を読み終わりました。

 

塩田武士さんの作品は「罪の声」に続いて2作品目の読了です。

 

アニメの制作会社を舞台にした話ですかね?

 

こういう制作会社系の話は意外と好きかも。

 

「アルカディアの翼」というファンタジー系の話がエピローグとしてあって、そこから現実の世界に話は移っていくのですが、この時点でなんか感覚的にこの作品は面白い!という直感が働きました。

 

たまにあるんですよね。

読んで、すぐにこれはオモロイかも!ってピンとくる作品が。

 

最近は個人的な趣味として漫画だけでなく、アニメもよく見るようになったのですが、この前もヴィンランドサガの展示会に行ったりもしてるのですが、アニメ業界って大変なわりに報酬が少ないイメージもあって、だからこそ、本当にアニメが好きな人がお仕事をしているんだなという印象があります。

 

そして、そういう仕事のスタンスがすごく好きなんです。

効率重視もいいかもですが、泥臭く取り組む姿勢とか共感もてます。

 

主人公の文月隼人はとあるアニメの制作会社で頑張っていたのですが、そこの社員のボンクラくんが煽り運転からの事故を起こしてしまい、働いていた会社も倒産してしまうのです。

 

ほんと、心折れそうにはなるのですが、それでも「アルカディアの翼」のアニメ化の夢をあきらめていないメンバーが一念発起して立ち上がっていくのです。

 

読んでて応援したくなりましたよね、やっぱり。

 

華やかなアニメ界の裏側には色んな想いや葛藤、戦いがあるんだとあらためて理解できました。

小説とはいえ、リアルな内容だったので面白かったです!

 

 

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