中山七里さんの「ドクターデスの遺産」を読み終わりました。
この中山七里さんの犬養刑事のシリーズも4作品目の読了となります。
無駄がなく簡潔にまとまっていて、そして最後にはどんでん返しの展開が待っているので本当に読むのが楽しくてわくわくさせられます。
犯人が誰なのか?そしてそのあとのどういうどんでん返しが待ってるのか?という2重の楽しみ方がありますからね。
今回はドクターデスと名乗る医者が犯人?のお話です。
第1話から、このドクターデスと名乗る背が低くてハゲのお医者さんが、ある家庭の父ちゃんを安楽死させたところから話はスタート。
この中山七里さんの作品は医療関係に絡むものが多いですね。
今回も安楽死の問題に切り込んでのことですもんね。
2人目の犠牲者も同様にドクターデスによって安楽死?されられることになるのです。
そして、次々と犠牲者が出てくるわけなのですが、厄介なのが、犠牲者の遺族は犯人のドクターデスに対して悪い感情を抱いてなくて、むしろ感謝すらしているというところなのです。
そんな中、主人公の犬養刑事は自分の娘をダシにして、犯人を捕まえようと試みるわけです。
でも、そう易々と引っかかる犯人ではないんです。
犯人が一枚も二枚も上手なんですよね。
今回の殺人事件はあくまでも注射によっての安楽死なので、いつもみたいに残酷な感じではないので、まだ良かったかも。
犯人の身元はあっさりと分かるのですが、ドクターデスだと思ってた奴が実際はそうじゃなくて他に犯人がいたんですよね。
う〜ん、、
ちょっと考えればすぐに分かったことではあったのに、そこに反応出来ずに展開に驚かされたのには悔しさを覚えました。。
この今回のテーマの安楽死は、以前にサピオという雑誌で連載されていたので、それを読んでた時のことを思い出したのですが、最後の解説のときにその連載を書いていた人が解説をしていたので、なんか感慨深かったです。
すごくいいお話でした!
コメント