志駕晃さんの「あなたもスマホに殺される」を読み終わりました。
志駕晃さんの作品は「スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス」に続いて6作品目の読了です。
今回もスマホに絡んだお話でしたが、まるで「世にも奇妙な物語」と「笑うセールスマン」を混ぜた世界観を感じれて面白かったです!
怖いもの見たさで、早く結末を知りたい!って思いながら読み進めました。
主な登場人物
鈴木:主人公で中学生の教師をしている。すごく綺麗な妻と幸太という子供の3人暮らし。
響子:鈴木の奥さんで容姿端麗なんだとか。どうやら鈴木とは美女と野獣みたいな夫婦らしい。何やら影がありそう。
押尾:鈴木の同僚の教師で、鈴木とは対照的に華がある存在。ただ、体罰をしていたり難がある部分もあり。口達者なんだとか。
所感
自殺相談室。なかなか面白い設定ですね。
突然いたずらメールかのごとく、自殺相談のメールがどこか怪しげなところから鈴木宛に送られてくるのです。
そして、そのメールの中身は、「相談の内容&今後どうしたらいいのかが4択の選択肢から選ぶ」ようになっていて、しかもその4択の最後の選択肢が「自殺する」というもの。
もし自分がこんな変なメールが送られてきたら「自殺する」を選びまくるところなのですが、そこは真面目な鈴木さん。鈴木さんはきちんと考えたうえで、「自殺する」以外を選択して真摯に答えていくわけなんです。
真面目で神経質な部分が災いしてなのか、この鈴木さんが徐々に色んなトラブルに巻き込まれていくわけなんです。
読んでるこっちがハラハラするくらいに悲惨な状況になっていくのです。
変なストーカーに付け回されたり、妻と子供が出て行ったり。
しかも妻は誰かと浮気してるんじゃないか疑惑があったり。
そういや、この本を読んでるとスマホ依存の怖さも認識できたりします。
最近は夜中に寝る前にユーチューブをよく見ているのですが、なんか日に日に寝つきが悪くなってる実感もあるしなぁ。。
とそうこうしているうちに、鈴木の身の回りにいる人で、この自殺相談室にかかわった人たちが次々と不幸に巻き込まれていくんですよね。
そして最後には鈴木自身にも、、、
最後の1行は確かにしびれました。
こりゃ続きがあるな!
いや、あって欲しいな!
読み足りない!
と思ってしまったので。
やっぱ志駕晃さんの作品は全部好きやわ^^
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