降田天さんの「すみれ屋敷の罪人」を読み終わりました。
降田天さんの作品は初読了です。
なんて読むんだろ?
「ふるた てん」だそうです。
Wikipediaで見るとなんとも不思議な!
萩野瑛と鮎川颯という2人が小説を書くために用いている筆名なんだとか。
しかも!
名前からしてお年を召した人かなと思ったらまだ2人とも30歳代。
このことだけで興味津々ですよ。
肝心の物語は現代といっても2001年ですが、そこから戦時中のことを振り返りつつ、紫峰家で見つかった2つの白骨の謎を調べていくというスタンス。
その名家の紫峰家にはご主人さまと3人の姉妹がいました。
この主人自体はすごくいい奴なんやけど、娘の3人は仲が悪かったり、悲しい思いをしている人がいたり、それぞれに個性のあるメンバーなんです。
過去を振り返りつつ、話を進めているのは刑事を名乗っている西ノ森という男。
この男が、色んな人に聞き込みをしていって事件の真相を追及していくわけです。
と言っても対象となる人は80歳代とかのおじいちゃんおばあちゃんなんですが。
最初に聞き込みをした人は信子という人。
この信子さんは当時、紫峰家で女中として働いていたのですが、盗みをやらかしかとかでクビになったとか。
次に聞いたのが岡林というおじいちゃん。
この人は当時、絵画に興味を抱いていてその繋がりで三姉妹のうちの葵の絵に惹かれていたんだとか。
その次が皐月というおばあちゃん。皐月は三姉妹の中だと桜に惹かれていたんだとか。
ここらへんから徐々に事件の真相が見え始めていくのですよね。
次に広瀬への聞き込み。広瀬は茜の理解者でもあったり。
ヒナが声帯模写が出来るという情報が出てきたりとだんだんと真相が見え始めるんですよね。
なんだったら西ノ森は刑事じゃないなんて情報も。
そもそもこの白骨の謎について西ノ森に調査依頼をしたのは誰なんだろ?
と思ってた矢先に第二部に入っていくんですよね。
第二部からは真実がどんどんと明らかになっていくわけやけど、何とも罪深い奴がいたり、可哀想やなと思う人がいたり。
まあ、たしかにすごく面白かったです!
降田天さんの本はまた別のものも読んでみようと思います!
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