伊坂幸太郎/逆ソクラテス

読書感想文

伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」を読み終わりました。

 

伊坂幸太郎さんの作品は「AX」に続いて29作品目の読了です。

 

伊坂幸太郎さんの作品は当たりか外れかどっちかに極端に触れることが多いような気がするのですが、今回は本のタイトルからして期待が持てそうです。

 

最初の方で伏線を張っておいて、あとからどんどんと回収していく。

 

なので、最初から目が離せないんですよね!

 

そして今回は5つの話からなる短編集です。

 

 

逆ソクラテス

今回の本のタイトルにもなっているお話。

 

現在から過去を振り返ってのお話なのですが、その過去というのが小学生時代なんです。

 

担任の先生の先入観が強くて、それを切り崩すために四苦八苦するわけやけど、小学生とは思えない頭の良さをもった安斎くんが活躍をするのです。

 

こういう小学生時代の話を読んでる時にはいつも自分のときはこうだったなとか、物語の登場人物を誰かに当てはめて読んだりするのがまた面白かったり。

 

ちなみにソクラテスは古代ギリシアの思想家で、捻くれた性格で皮肉屋やだったみたいです。

 

なんか安斎くんがそれに該当するような気がする。

 

 

ちなみにソクラテスの奥様は悪妻だったらしい。

 

これは物語とは関係なさそうです!

 

スロウではない

今回の話は現在と未来を往復してのお話。

 

現在から過去に振り返っての話ってのはよく聞くパターンやけど、なかなか珍しいパターンだなと。

 

 

今回も小学生を題材にしているお話です。

 

キーワードは運動音痴とリレー。

 

なかなか面白い結末でした。

 

 

非オプティマス

人を見かけて判断しちゃいけないって、この物語を読んで改めて思いました。

 

ちゃんと本質を見抜かないとですね。

 

オチがテレビである「スカッとジャパン」みたいだなと思いました。

 

残り2つの話も面白かったです。

 

全体的に伊坂幸太郎さん特有の逆説的な物言いが存分に発揮されてたし、短編集の各々の登場人物が微妙に結びついてたりってのが、いいですよね。

 

 

今回の作品は完全に当たりの方に該当するんじゃないかと思います!

 

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