柚月裕子/狂犬の眼

読書感想文

柚月裕子さんの「狂犬の眼」を読み終わりました。

 

柚月裕子さんの作品は「検事の本懐」に続いて7作品目の読了です。

 

狐狼の血」の続編で、日岡も変わらずに登場します。

 

時代は平成2年。

 

まだ、昭和の雰囲気が少し残っていて仁義なき戦いの雰囲気も醸し出しつつといった感じでハラハラで楽しみです!

 

早速冒頭からヤクザの構想で明石組の組長と若頭が殺されたところから始まります。

 

前作で強烈なキャラを醸し出していた大上がいないのは残念ではありますが、どんか展開が待ってるのか楽しみ!

 

 

主な登場人物

日岡:主人公。大上の意思を継いだ男ではあるが、片田舎の方に左遷をされている。

 

国光:明石組の組長を暗殺した首謀者。まだ若い!一ノ瀬と瀧井と一緒に飲んでたところを日岡と遭遇してしまう。

 

一ノ瀬:尾谷組の2代目組長。国光に負けず劣らず頭が切れる男。

 

祥子:日岡にほの字の高校生の女の子。

 

所感

前作の「狐狼の血」が面白くて、映画でもみたこともあって、ますますこのシリーズが好きになってしまっての今作。

 

 

大上の意思を継いだ日岡は左遷されて片田舎に飛ばされてしまったものの、何とか返り咲こうと考えているわけです。

 

そんなときに、国光というヤクザと出くわすことになるのですが、もう嫌な予感しかしないですよね。

 

余計なところまで大上の意思を継いでるみたいで、日岡も危険な橋を渡ろうとするんです。

 

この国光というのが、相当に頭も良くて数十億のお金を作り出した実績もあるオクリビトで、しかも律儀なやつなんです。

 

こんな百戦錬磨な国光に、日岡が上手く対面していけるのか?

 

いいように利用されて終わりなような気がするのですが、、

 

とは言っても国光は約束を守る男と公言をしているわけで、ちゃんと日岡との約束を守るんです。

 

今回の「狂犬の眼」は「狐狼の血」と次の作品をつなぐバトンみたいな役割だったんじゃないかと思ってます。

 

国光を通して日岡は大上の意思をしっかりと受け継いだような気がします。

 

ということで、続編を早く読みたい!

 

この読みたいという願望をあえて抑えて他の作品も読んでいこうと思います!

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