柚月裕子さんの「最後の証人」を読み終わりました。
柚月裕子さんの作品は「狐狼の血」に続いて5作品目の読了です。
個人的にいま、1番ハマってる作家さんの1人が柚月裕子さんなんです!
どの作品もとにかくオモロい!
女性作家っぽくない内容が多いんやけど、でもやっぱり女性的な繊細さがあるというか。
今回は事故で息子を亡くした親と、その事故を隠蔽しようとしている組織との対決といったところでしょうか。
主な登場人物
佐方:弁護士の先生。お金よりも自分にとって興味のある内容かどうかで仕事を決めている。
真生:女性のやり手の検事さんで裁判で佐方と対決をすることになった人。
光治:お医者さん。美津子という妻と卓という息子がいたが、その息子は飲酒運転をして信号無視をしたボンクラにひかれて亡くなってしまった。
島津:光治の息子を飲酒運転で轢き殺した鬼畜。
丸山:島津の飲酒運転ってことを隠蔽した警官。不本意だったかもやけど、ありえない。
所感
読んでて本当に辛かったのと怒りを覚えました。
こういう裁判系のものは何度も読んでますが、法に則って裁いていくのも大事だと思う反面、復讐とかも必要なんじゃないかなといつも考えてしまいます。
家族が殺された悲しみはとてつもなく大きいと思うし。
実際のニュースでもよく目にしますもんね。
車の事故で家族を亡くした人のこととか。
息子を殺した相手に対しての復讐だけが生きがいになるなんて、やりようがない気持ちにはなるんやけど、対象となる奴がどうしようもないやつだと、応援してしまう気持ちも出てしまったりします。
光治の妻の美津子が復讐相手の島津の愛人みたいな形を取って、まさに刺し違える覚悟で復讐を果たそうとするわけです。
それもある失敗してしまったような結果にはなってしまったけど、ある意味成功したような感じで、、
奥が深い結果やったけど、やっぱり悪い奴は過ちを繰り返す確率も高いし、どんなに偉い立ち位置にあったとしても裁けるときに裁かれるようにして欲しいなと思いました。
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