今野敏さんの「マル棒甘糟」を読み終わったので読書感想文を書きます。
今野敏さんの作品は「任侠病院」に続いて4作品目の読了です。
任侠シリーズ以外の本を読むのは初めてですが、どうやら今回も暴力団が絡んでくるお話です。
しかも、暴力団と正反対にある刑事の甘糟という人物が主人公のお話。
この甘糟という刑事が執拗にヤクザからの接待ということを気にしているのですが、昨年世間を賑わせた芸能界のことをふと思い出したりしました。
やっぱ脇が甘いのは要注意ですなっ!
主な登場人物
甘糟:主人公の刑事さん。ただ、最弱の刑事さんらしい。なのに暴力団と絡むようなお仕事を任されることに。
郡原:甘糟とは対照的な刑事さん。甘糟の先輩にあたる50歳くらいのとっつき辛い人。
梶:甘糟と一緒に行動をすることになった警部補さん。郡原と違いエリートっぽい雰囲気を出してることもあって、郡原とは微妙に相性が悪い?
アキラ:ヤクザ。弟分のゲンが殺された。
所感
ゲンというヤクザが殺されたところから物語はスタートします。
犯人は半グレ集団なのか?
それとも同じ暴力団同士の抗争が原因なのか?
という誰が犯人なのか追いかけるもの重要なことですが、今回登場する甘糟と郡原と梶の3人が三者三様で相性が良くなかったり悪かったりなんです。
こんなことで、逆に規律がしっかりしているヤクザの相手をすることが出来るのか?
この甘糟という刑事さんはどうやら、任侠シリーズにも出てたみたいなのですが、思い出せないくらいに目立ってなかったキャラでした。
ただ、今回は主人公に抜擢されただけあって、犯人を突き止めるにあたって重要な役割を担うわけなんです。
てか、帯にあるみたいにそんなに最弱の刑事でもなかったような気がする。
ビクついてばっかりで全然役に立たなくて、運良く犯人を突き止めていきようなパロディみたいなのを想像していたのですが、大活躍でした。
今野敏さんの本は作品ごとに横のつながりがあるみたいなので、脇役といえども、今後はもっと注視していくようにします!
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