柚月裕子さんの「パレードの誤算」を読み終わったので読書感想文を書きます。
柚木裕子さんの作品は「あしたの君へ」に続いて2作品目の読了です。
今回は生活保護がテーマとなっています。
生活保護は縁のない世界ではあるのですが、いつ自分もお世話になるのかもわからないし、勉強も兼ねてってことで読み進めました。
と思っていたら、役所の誰からも好かれる職員が殺害された。しかも、殴られたあとに放火で。
生活保護課で働いてたことと何か関係があるのか?
推理小説っぽい感じの展開かもです。
主な登場人物
聡美:主人公。不本意ながらも生活保護課で働くことになった。そのときにお世話になっていた人気者のパイセンの山川が殺された。
小野田:そんな聡美の同僚として働いてるやつ。今後も聡美と共に働くことになりそう。
金田:容疑者。
若林:嫌味な感じの刑事さん。でも、頭は切れる。
所感
生活保護といえば、闇金ウシジマくんの世界も想像してしまうのですが、ギャンブルで借金をしてヤクザも絡んできたりとか。
今回もそんな感じの内容なのかなと思って読んでました。
なんか昔よく見た火曜サスペンス劇場みたいな感じで懐かしくもあり、個人的には好きなパターンの話でした。
わかりやすく疑いをかけられる人がいて、わかりやすくやっぱりコイツが犯人か!
みたいな。
主人公の聡美もけっこうな勢いで勘違いをしていて、笑ってしまいそうになってしまいましたが、それはそれでアリですかね。
パレードの法則は考えさせられましたね。
2割の人が頑張ってて、残りの8割の人を引っ張っている。
よく聞く法則ですが、決して残りの8割の人が頑張ってないわけじゃないんですよね。
逆に全員がフルで頑張れたら、ドンパチが激しくなったり、それはそれですごく面倒な世の中になりそうやし。
いずれにしろ、面白かったです!
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