長岡弘樹さんの「教場0」を読み終えたので読書感想文を書きます。
長岡弘樹さんの作品は「教場」に続いて2作品目の読了です。
前回読んだときも今までにはないパターンで面白かったし、木村拓哉が風間役を演じてるというところに興味をそそられて今回も読むことにしました。
今回はいくつかの話からなる短編集でしたが、ちょっと展開が強引な気もしましたが、それはそれで良かったかも。
仮面の軌跡
タクシーの中で起きた殺人事件のお話。
登場人物とした、タクシードライバーの坂野と、乗車した日中弓と芦沢。
芦沢というやつが、また嫌な男なんです。が、タクシーの中でいつのまにか殺されてしまうのです。
タクシーは偶然拾ったから犯人はこの日中弓で間違いはないはずなんやけど、犯行を暴くまでの過程がちょっと無理があるような気がする。
なので、最初はなんで?
って感じで読解が出来なかった、、
三枚の画廊の絵
登場人物は向坂という画家と、苅部という歯科医師がメインになってて、向坂が苅部を不本意にも殺してしまうんです。
向坂には息子がいて、離婚をしたときに離れてしまい、その息子は苅部の息子になり、歯科を目指すことになるんやけど、向坂としては自分と同じように息子には画家になって欲しいと願ってるんです。
なんか、殺害も終始向坂の行動には親のというか向坂自身の勝手な思いって感じがしてあんまり共感は出来なかったかも…
第四の終章
佐柄と元木が出てくるお話。
元木には綺麗な麻由佳という女性と一緒に過ごしていて、突然に首吊りの自殺をするわけです。
今回の話は殺人とはまた違うのかなと思い読み進めました。
元木は嫌なやつやけど、自殺する動機もないしね。
で、結末は殺人だったというオチだったわけです。
風間は神様か!
ってツッコミたくなるくらいに、何でも把握してるから怖い。
てか、この話もやや強引に結論に結びつけたなという印象です。
ん〜、否定ばかりしてるなぁ…
指輪のレクイエム
介護疲れがキーになってくるお話。20歳年上の女房を男が介護疲れから殺害してしまうのです。
なんか切ない話ですね。
結婚したときの妻に対しての想いは何やったんやろうか?と思ってしまう。
この時間も夫の一方的な気持ちが動機で殺害するわけなんです。
風間のいうとおり、こういうケースは加害者の感情に訴えかけるのが1番いいのかもね。
残り2作品がありましたが、全体的にもう少しじっくりと読みたいなと思いました。
結論に至るまでが少し強引な気がしたので。
でも、木村拓哉が演じてる風間も見てみたいな!
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