今野敏さんの「任侠病院」を読み終えたので読書感想文を書きます。
今野敏さんの作品は「任侠学園」に続いて3作品目の読了です。
この任侠シリーズは「任侠書房」、「任侠学園」、「任侠病院」と3つ目になるのですが、読めば読むほどどんどんとこの世界にハマっていく!
ヤクザはヤクザでも、こわーい暴力団的な感じではなくて、義理人情を大事にしている人たちが織り成す物語なので安心して読めるのです。
そして何より考えさせられる部分や、忘れていた大切な部分を思い出せるのでこのシリーズはずっと続いて欲しいなと思ってます。
主な登場人物
阿岐本:組長。突然に無理難題を言い出すが、人望はすごくあって顔も広い。
日村:そんな阿岐本に振り回されつつもしっかりと仕事を全うする熱い男。稔や徹、真吉という個性豊かな部下がいる。
所感
今度の舞台は病院。
潰れかけで、その立て直しということで阿岐本がその任務を請け負い、そのままスルーで日村へ。
学校のときと同じく、まずは清掃から始めるわけなんです。
確かに身の回りを整理整頓するのって大事なことですよね。
仕事に取り掛かるときとかデスク回りが散らかってるとなんか落ち着きがなくなったりするし、客観的にみてもこいつダメなんじゃない?と思ってしまったりしますもんね。
今回もいろいろと吸ったもんだがあったりはするのですが、そこは最後は阿岐本おやびんの顔の広さがものをいう感じになるのです。
3作品目ともなると、まるで水戸黄門の黄門様の印籠のように思えてくる。
そして、また引き際がいいんです。
絶妙なのタイミングで病院の経営から退くことになるんですよね。
どうやら、このシリーズは第4弾があるみたいで、任侠浴場なんだとか。
浴場とヤクザ
浴場は刺青禁止のところが、多くて相容れない組み合わせ。
どんな展開なのか早く読みたいな!
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