中山七里さんの「悪徳の輪舞曲」を読み終わったので読書感想文を書きます。
中山七里さんの作品は「秋山善吉工務店」に続いて8作品目の読了です。
大好きな御子柴シリーズの4作品目です。
今回は御子柴のかあちゃんが出てきてのストーリーだったこともあって、御子柴の新たな一面を見ることもできて面白かったです。
今回もどんでん返しが2発くらいありの展開でした。
ちなみに「輪舞曲」は「ロンド」と読むみたいです。
「輪舞曲(ロンド)」とは、古典的な音楽形式の一つらしいです。
だけに、今回は御子柴の過去に触れる、しかも生まれたときからということでかあちゃんが登場してきたのかもです。
主な登場人物
御子柴:主人公。14歳の時に「死体配達人」として世間を賑わせた過去あり。そのあとは評判のわるーい弁護士になっている。が、かなりのやり手。
郁美:御子柴のかあちゃん。再婚相手を殺したということで警察に捕まった。
梓:御子柴の妹。過去に辛いこともあったということもあって、かなりきつい性格をしている。御子柴とは30年ぶりの再会となる。
所感
普段は冷徹で冷静な御子柴であっても、実の母親が絡んでくると多少は感情的になったりするものなんですね。
前作の恩師の人の弁護をしたときも、御子柴の人間味のあるところを少しは見れたけど、今回はさらに新しい一面を見れた感じがしました。
やっぱ御子柴も人間なんですね。
本当に親子揃って殺人者なのか?
まあ、冒頭でかあちゃんが自殺に見せかけての殺人を犯してる描写もあったから、そうなんでしょうけど。
ここからどういう風にどんでん返しを持ってくるのか?
という視点で読み進めました。
で、過去にも御子柴の実の父親も、今回の再婚相手と同じパターンで死んだという事実が判明するんです。
となると、ますますもってかあちゃんが殺したこと確定でしょ?!
と思う所なのですが、多少強引かなとは思いつつも、再婚相手の殺害に関して一つ目のどんでん返しが待ってるんです。そうくるか!?とは思いましたが、納得。
で2つ目のどんでん返しは、ちょっと感動的な部分(理由)もあったり。
このシリーズが進むにつれてどんどん御子柴が人間味出てきてる感じがするので、次回作はあえて冷徹な御子柴もみてみたいなと思いました。
今回も面白かったです!
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