中山七里さんの「秋山善吉工務店」を読み終わったので読書感想文を書きます。
中山七里さんの作品は「追憶の夜想曲」に続いて7作品目の読了です。
中山七里さんといえば、今までは猟奇的な殺人事件とか、ブラックな弁護士さんが主人公の話とか、どす黒いイメージの作品が多いと思ってたのですが、今回は今までと違う作風でした。
が、今回も面白かったです。
主な登場人物
太一:小学4年生の男の子。転校をしたての頃は、悪ガキとその取り巻きのやつやらにいじめられることになる。
雅彦:太一のお兄ちゃん。太一とは違って腕っぷしも強くて札付きの悪っで感じのキャラ。
善吉:おじいちゃん。スーパー江戸っ子というか、怖くて怖くて近寄りがたい感じの人。ただ、根はすごくしっかりとしているかっこいいおじいちゃん。
景子:太一と雅彦の母ちゃん。テンパリぐせがあるんだとか。ただ、芯は強そうな女性。
所感
家が火事で全焼をしてしまい、その時にお父さんは亡くなって母と息子2人がポツンと残されたわけです。
そして、善吉というカタギじゃない感じのおじいちゃんのところで、お世話になることになるのですが、この善吉じいさんがまた、カッコいいんです。
人としてのスジが通ってるんですよね。
しかも、腕っぷしも強くて顔も広い。
そりゃ、頼りにもなるよって感じです。
家族ものの温かいお話かなと思ってたら、急展開!
刑事さんも出てきて、火事を起こした犯人は誰なんだ?
と。
そして、最初に疑われたのか、母ちゃんの景子さんなんです。
そして、次に疑われたのは、なんとじいちゃんの善吉さんなんです。
いや〜、それはないやろ?
と読み進めてたのですが、最後は犯人自身が罪を認めるわけなんです。
えっ、マジで?
という思いもありつつ、この話でも中山七里さんはどんでん返しを持ってくるわけなんです。
ただ!
今年中山七里さんにハマってる自分からすると、今回のどんでん返しは完璧に読めてました!
でも、なんだかんだで家族の温かい話で、最後は感動しました。
善吉さんのようなカッコいいおじいちゃんになりたいものです。
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